ファウルボールで失明した女性勝訴!!球団側に3,357万円の支払い命令。

2010年8月、札幌ドームで
ファウルボールが
女性の目を直撃。

女性は右目を失明する
という事故があった。

この度、札幌高裁は
球団の賠償責任を
認める判決を下した。

球団が上告をしなかった為
判決が確定した。



事故の背景

事故のあった日は、札幌ドームで北海道日本ハムファイターズと埼玉西部ライオンズの公式戦が開催されていた。
この試合は小学生の入場無料のサービスが行われていた。

被害者女性(当時31歳)は、夫、長男(10歳)長女(7歳)、二男(4歳)の5人で観戦に訪れていた。
一塁ベースとライトポールの中間あたりの「1塁側内野自由席の前から10列目」に座っていた。

3回裏のファイターズの攻撃中、バッターの打ったライナー性のファウルボール(時速約130km)が女性の目を直撃した。

女性は、バッターがボールを打つ瞬間は見ていた。
が、その後、二男の様子を見る為視線を僅かに下に向け、次に視線を上げたときにはボールが目の前に来ており、避けようが無かった。

女性は打球の直撃を受け、右顔面骨骨折と右眼球破裂の重傷を負い、右目を失明した。

札幌地裁と札幌高裁の判決

2015年3月の札幌地裁の判決は、女性側の主張をほぼ全面的に認め、過失を否定。
球団と球場に総額4,195万円の支払いを命じた。

これに対して、
2016年5月の札幌高裁の判決では球場の責任は否定したが、球団の責任は認め、更に女性の過失も2割の限度で認めた上で、球団側に3,357万円の支払いを命じた。




地裁と高裁の見解の相違点

・安全設備・対策は誰を基準にすべきか

地裁
野球のルールを知らない観客にも留意すべき。
高裁
観戦に来ている通常の観客を対象とすべき。

・観客に求められる注意義務

地裁
打球から一瞬でも目を離すことが許されないのは不可能といえる。
高裁
基本的には打球を注視すべき。
危険な場合は自ら回避措置を構じる。

・臨場感か安全性か

地裁
臨場感を優先し安全性を後退させる事は妥当ではない。
高裁
臨場感もプロ野球観戦にとっての本質的な要素。

・被害女性の過失

地裁
女性に過失は無い。
子供の様子を見るため視線を打球から外したのも、子供の安全を守るため
高裁
女性の過失は2割
危険性の高い座席に座っていた。
打球の行方を見ていなかった。

メジャリーグの場合

今回、女性側(観客側)に勝訴という判決が下った。
だが、本場メジャリーグで同様の訴訟が起こった場合どうか…

危険を承知で観戦するという「自己責任論が強調」され、殆どの場合観客側が敗訴するようだ。
これまでは、日本の球界でもこの種の訴訟は観客側の敗訴が続いてきた。

今回の札幌高裁の判決は、他球団や他球場に多大な影響を与えそうだ。

この判決、あなたはどう思いますか?