甲斐いちのみや大文字焼き「 LED」に変更!これは、ありか?なしか?

大文字焼きと言えば、
暗闇で山肌に浮かび上がる
大きな「大の字」のことだ。

もともとお盆の送り火なので「焼く」ことから、火や松明を想像する。
が、今はLEDを使う時代なのだという。

山梨県笛吹市の「甲斐いちのみや大文字焼き」は火ではなくLED照明で「大」の文字を点灯させた、ということで、ネット上では、いろいろな意見が出ているらしい。

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「甲斐いちのみや大文字焼き」とは…

「甲斐いちのみや大文字焼き」は笛吹市南東に位置する大久保山の斜面に巨大な「大」の字を浮かび上がらせる、お盆の送り火だ。

笛吹市一宮町は1988年から、江戸時代のこの大イベントを夏の風物詩として150年ぶりにお祭りとして復活させたという。今年は第30回目の開催になるそうだ。

「大」の文字の点灯は毎年8月13日から16日まで。
今までは、8月13日から15日まで白熱電球で点灯。16日の最後の日だけは松明(たいまつ)の火で明かりをつけていたらしい。

が、今年は、4日間とも火の代わりに44個の大型LEDを使って点灯させたそうだ。

大文字焼き「LED」使用への批判や意見

ネット上では

「風情がない」
「ただのイルミネーション」
「文化や伝統は理屈じゃない」

という意見から、

「そこまでするならやめてもいいんじゃないか」
「時代の流れ、しょうがない」

という肯定派もいれば

「意外と悪くない、きれい」
という人もいる。

市の担当者によれば「…火ではなくなることの無念さははあった。…」としながらも、委員の高齢化、消防への負担、足場の悪さ、コストの問題などを考慮し、伝統を継続するための苦渋の決断だったようだ。

大文字焼きは地域の人々の苦労の上で成り立っている

ここ大文字焼きはすべて、地元の消防団や町の人々の協力で、1周間前から行われる。
準備は2日間。作業は山の斜面の整地から始める。

暑い中の作業、足場の悪さもある大変な作業のようだ。

「大」の字の第1画目が70m、2画目が85m、3画目が60m。
松明は40本、薪は全部で86基。

点火は午後8時、燃えている間は、延焼しないように水をホースでかけているらしい。
天候や風も気になる作業だ。

そして午後9時過ぎから徐々に火は消されていく…。

※甲斐いちのみや大文字焼き」舞台裏レポート参照 http://www.fuefuki-syunkan.net/

遠くから眺めるだけで「風流だな」「お盆だな」「いいもの見れた」と言うだけではわからない、地元の人々の苦労を思えば、LED化はやむを得ない選択なのだ、というのはよく分かる。

止めるのは簡単なことだ、でも…

止めることは、簡単だろう。
もし止めたら、来年以降、地元に帰郷する人々や、大文字焼きを楽しみにしている人達から「今年は、大文字焼き無いんだ」という声は、当然出るはずだ。そんな声を聞くのはやはり、地元人にとって、かなり辛いものがあるだろう。

仏前に灯すろうそくも、今ではLEDのものもあるらしい。
危なくない、経済的、簡単…

物事が便利になるに従い、風情は減る一方だ。

でも、それは仕方のないこと…
たぶんこのLEDのもの大文字も受け入れられていくだろう。
数年後には、「え?あの字火で作ってたの?」という子供も出てくるはずだ。

もはや、そこに違和感はないだろう…。

だた、個人的には、
科学的なものが、精神的(天国のお父さんとか)な物に、伝わるのか?という危惧はある。

例えば、お盆に焚く火は、「迎え火」や「送り火」という。あの世のご先祖様がその火を頼りに、家やお墓に来る、と教えられたものだ。それは、自然の中にある火だからこそ、彼らに見えるのだろうと思うのだ。

ま、風習とはそういうものだ。自然の中から発生した風習は、自然の中でこそ続けられる気もする。
文明を手にし、便利を知った私たちに、その掟を守る勇気は、もう失われつつある。

果たして彼ら(ご先祖様)の目にLEDの光は見えるのだろうか、とつい思ってしまった。



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