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はなわの「お義父さん」が亡くなったらしい…この歌の秘話をまとめてみた

はなわの「お義父さん」が亡くなった。

この歌ができた頃、実はお義父さんは末期の胃がんだったということを知っている人は、知っていたと思う。

はなわは、そのお義父さんが「…10月8日、天国へと旅立ちました」とブログで報告した、とのこと…

改めて、この曲を聞いたら、やっぱりちょっと感動した…。

はなわの「お義父さん」にまつわる話

知らない人のために、少し解説しよう。

この歌は2016年の3月、奥さんの誕生日のサプライズとして「はなわ」が作った曲だ。
この歌を歌った時、奥さんは今までにないくらい号泣したそうだ。

そして、こんな話をしたらしい。

1週間ほど前に、実は奥さんは親戚からお義父さんが末期癌だと知らされていた。そして、奥さんに会いたがっている、と言われたらしいのだ。奥さんはちょっと悩んだが、結局会うのを断わった…そんな時、この歌を聞いて、びっくりしたのだという。

そして…
このタイミングでこの歌を聞いて「会いに言ったほうがいいのかな」ということになり、二人で「お義父さん」に会いに行ったそうだ。

お義父さんには新しい家庭があって、病気なのでつらそうだったが歓迎してくれたらしい。

その後…
長男の柔道の試合を見に来てくれて、子どもたちもおじいちゃんに初めて会って喜んだとか…。

この曲がなかったら、奥さんはお義父さんに会うことはなかったかもしれない。この曲がきっかけで、奥さんとお父さんは和解することができ、孫を見せてあげることができた。良かったと思っている…と、以前、はなわは語っていたのだった…。

告別式には…
家族全員が参列。そして、そこで「お義父さん」を歌ってくれ、と言われ、親戚一同がいる中で、歌ったという。途中泣きながらもなんとか最後まで歌ったそうだ。

歌「お義父さん」とは

この曲は、奥さんの誕生日に「智ちゃん(奥さん)のお父さんに宛てた歌です」と言って歌った歌だ。

うちの嫁さんは天然ボケ
お義父さんは嫁が生まれてすぐ家を出た
そのため、彼女は、貧乏で結構、苦労した
姉がグレてて…毎晩泣いてた

お義父さん、それを知っていたか?と…

それでも嫁さんは一度もお義父さんを悪く言ったことはない
いつか良かったら孫を見に来て、酒を飲みましょう

こんな素敵な娘を僕にくれて、ありがとう…

まとめると、こんな歌だ。

これはもちろん、リアルで、お義父さんへの想いを歌にしたもの。

奥さんは、苦労したけど、お父さんを悪く言ってない、今は、とても素敵な奥さんですよ。だから、いつか孫を見にきてくださいと、はなわは、娘婿さんなりに、どこかにいるお義父さんと目の前の奥さんに想いを伝えている歌なのだ。

そして、この曲がきっかけとなり奥さんが2歳のときから音信不通だった義父と初対面できた、はなわと子どもたち。

最初にこの歌を聞いた時“曲はいいのに、なんで奥さんのこと天然ボケとか、お父さんが出ていって苦労してきたこととか、歌詞にしたんだろう?”と思ってあまり好きではなかった。

だが、今回、TVで流れたこの曲を改めて聞いた時「お義父さん、あなたの娘は…」という、はなわのちょっとしわがれた声に…ちょっとビビッと、きてしまった…しばらく耳から離れなかった…、これには不覚にもちょっと感動してしまった。

生前、義父さんは「紅白でこの曲を聞けたらいいなぁ」と言っていたそうだ。

聞けるかな?