難民選手団、掲げたオリンピックマークは希望のメッセージ!

いよいよリオオリンピックが始まった。

世界から集まった選手団。
開会式で、それぞれ自国の
旗を持ち笑顔で入ってくる。

開催国であるブラジルの前、
最後から2番目に入場してきた
選手団にひときわ高い声援が
起こった。

わずか10人の選手達。
持っていた旗はなんとオリンピックマーク。

観客たちのスタンディグと
拍手に迎えられたのは…
難民選手団だった。



難民選手団とは

「母国を離れた難民にもオリンピックへの出場機会を与えよう」と国際オリンピック委員会(IOC)が創設した難民で構成されている選手団のこと。

昨年10月26日国連総会本会議でIOCは、リオデジャネイロ五輪の出場資格を満たした難民の出場を認めると発表した。

バッハ会長の想い

これまでは、出場資格を満たしても難民は母国の代表にはなれない。
原則的にも五輪に出場できなかった。

そんな中、18歳のシリア出身のユスラ・マルディニ選手の話は世界に衝撃を与えた。

彼女は昨年8月シリア騒乱で難民になる。
密航の船に乗ったものの、定員オーバーで、エンジンが壊れ転覆しかけた。
数名で泳ぎながらそのボートを押して、やっとギリシャにたどり着いたという。

IOCのトーマス・バッハ会長は「難民危機の重大さに突き動かされた」と難民選手の五輪参加を認めたと言う話もある。

会長は難民となったアスリートたちについて「戦争や暴力を逃れるためであっても、夢を実現してやらねばなるまい」と発言した byウィキペディア

さらに
IOCは、トップレベルで活躍する可能性がありながら十分な練習の機会のない選手の支援のため特別基金を設立した。記者会見したバッハ会長は「世界の全ての難民に希望のメッセージを送りたい」と述べたという。 産経ニュース抜粋

6月、国際オリンピック委員会(IOC)が承認した選手団は男子6人、女子4人。
陸上、水泳、柔道の各種目に出場する事が決まった。

出身国は南スーダン5人、シリアとコンゴが2人ずつ、エチオピアが1人。




注目されているシリア出身のユスラ・マルディニ選手とは

シリア内戦で国を追われた難民の一人。
18歳の少女。
難民になる前は、シリアオリンピック委員会の支援を受け、競泳選手として活躍していた。

シリア国内の内戦により家を失う。
2015年8月、競泳選手の姉のサラと首都ダマスカスから脱出することを決意する。
ベイルート、イスタンブールやイズミルを経て、地中海を渡り、命からがら、ギリシャへと逃れた。
現在は、ドイツに入国 ベルリンでオリンピック出場を夢見て水泳クラブでトレーニングをしている

当時、彼女は「オリンピックはすべての選手にとって夢の舞台で、世界中の難民に『夢はかなえられる』と伝えたい。一生懸命練習に取り組めば、4年後の東京ではメダルが取れるかもしれない」とコメントした。

と言っていた。


その他の選手は…

・柔道女子70キロ級、コンゴのヨランデ・ブカサ・マビカさん(28)
・柔道男子90キロ級、コンゴのポポル・ミセンガ選手(24)
・陸上女子800メートルのローズ・ナティケ・ロコニエン選手(23)
・女子マラソンの元世界記録保持者、ケニアのテグラ・ロルーペさん他…。

難民選手団に送られた言葉がある。

トーマス・バッハ会長が開会式で彼らに送った言葉を抜き出してみた。

…私達の住む世界では、利己主義が幅を気かせ、一部の人々が、他者より優れていると主張しています。

しかしオリンピックが示す答えとは次のようなものです。

オリンピックの連帯の精神に基づき、大いなる敬意を持って私たちは難民オリンピックチームを歓迎します

(ここで大きな歓声が起こる)

難民選手の方々、皆様方は世界中の何百万人という難民たちに希望のメッセージを送っています。
みなさまは、暴力や飢餓、あるいは単に他者とは違うという理由で故郷をはなれらざるをえませんでした。

しかし素晴らしい才能と精神によって今、社会に偉大な貢献をしているのです。
このオリンピックの世界において私たちは単に多様性を受け入れるだけではありません。

このオリンピックの世界において、私たちは皆様を多様性のおける結束をより豊かにしてくれる存在として受け入れます… (NHK 同時翻訳より抜粋)

素晴らしい感動的なコメントだった。