視聴質は視聴率より「番組の良さ」がわかる?テレビ番組の評価が変わるかも…

「視聴質」という言葉を聞いた事がおありだろうか?
テレビ番組の人気のバロメーターといえば視聴率が思い浮かぶが、この「視聴質」というものは、番組自体の良し悪しを計るものだという。

はたしてどんな仕組みなのだろう?

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視聴質とは?

あるテレビ番組を、リアルタイムでどれだけの人が視聴していたかというのが「視聴率」。リアルタイムとタイムシフト(録画視聴)を併せたものが「総合視聴率」。だがこれらはあくまでも、どれだけの人が番組を観ていたかという指標に過ぎない。

番組自体が良かったのか悪かったのかという判断は出来ないものか?という議論から生まれたものが「視聴質」だ。

今回「TVision Insights社」が提唱した視聴質とは、簡単にいうと「どれだけの人が番組を集中して観ていたか」という指標だ。

具体的には、

VI値(滞在度=Viewability Index)

視聴出来る状態のテレビの前に人が居るかどうかを示す。数値が高いほど、テレビの前に居る人数が多く滞在時間が長い。

AI値(注視度=Attenntion Index)

テレビ画面に人の顔が向いているかを示す。数値が高いほど、画面を注視した人数が多く注視秒数が長い。

この2つを掛け合わせた「VI値×AI値」で専念視聴度合いを表す。数値が高いほどその番組がよく観られていることを表す。

尚、その測定はテレビの上に置かれたセンサーでテレビの前にどれだけ人が居るか、又視線はテレビを向いているか否かを人体認識アルゴリズムで解析して行うとされている。(※ TVision Insights社HPより)

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視聴質が表すもの

従来の視聴率調査では、電源の入っているテレビが何チャンネルにあわせられているかという事しか解らなかった。つまり、テレビさえ点けておけば、人が観てようがいまいが視聴率に反映されていたということだ。

ところが視聴質調査では、どれだけの人が画面を注視しているかということが計れてしまう。ただテレビを点けているだけではなく、番組を観ている人の数や、どれだけ注目してテレビを見ているかが解ってしまうのだ。

「多くの人が観る番組=良い番組」という図式が成り立つならば、視聴質調査で「良い番組」が解るということだ。

TV番組を評価する尺度として、従来の「視聴率」だけではなく、「良い番組」というものが加わるとすれば、画期的な試みといえるだろう。

ランキングから見えるもの

TVision Insightsが発表した2017年4月~6月の番組視聴質ランキングを見てみよう。

1位 NHK おんな城主直虎

2位 NHK みおつくし料理帖

3位 TBS 小さな巨人

4位 日テレ 世界の果てまでイッテQ

5位 NHK 土曜ドラマ・4号警備

以下、「YOUは何しに日本へ?」「CRISIS公安機動捜査隊特捜班」「あなたのことはそれほど」「ブラタモリ」世界ニッポン行きたい人応援団」と続く。

ベスト10のうち6番組がドラマだ。

やはりドラマは、視聴質の計測の仕組み上ランキングに入りやすい傾向にあるようだ。(じっくりと観る為、VI値AI値ともに高くなる)また、NHKが4番組入った所などはさすが、というべきなのであろうか?

この「視聴質」の算出方法については、まだまだ賛否両論があり、万人が納得するものではないかもしれない。しかし、従来の視聴率とは別の切り口で番組を評価することによって、価値を再発見させてくれる可能性も有る。

「視聴質」の今後に要注目だ。



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