辻が花とは?NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」直盛の愛

絞り染め

いつかもし、世が収まり穏やかになったら辻が花でも、着せてやりたいのう。

緋(ひ)か葡萄色(えびいろ)、あ、濃紅(こいくれない)も良かろうのう。美しいぞ、きっと

NHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」第9回の放送で、おとわの父直盛が、妻千賀に娘について語った感動のシーンだ。

彼が「辻が花を着せたい」と言ったが、辻が花ってなんだ?と思った人は多いだろう。

以下は、元着付け師のかみさんから聞いた話を参考にした。

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辻が花とは

「辻が花」に関しては諸説あるらしい。
「着物の柄」あるいは「搾り染めの技法」という人もいる。

主に着物の柄として使われる「染めた花柄」を指す。

絞り技法としての辻が花

辻が花の柄を作るには「繊細で手間のかかる絞り」「高度な染めの技術」が必要である。
戦国時代に流行った頃は、刺繍や金箔なども使われ「辻が花」がついた着物は高価で美しい着物だったらしい。

いつもは古着をまとった坊さんでもきれいな娘だが「辻が花」を施したきれいな着物を着せたら、もっともっと綺麗な娘になるんだろうな、と直盛は思ったに違いない。

この父の言葉は、泣けてくる…。

その後に語った「色」にも注目

(ひ)か葡萄色(えびいろ)、あ、濃紅(こいくれない)も良かろうのう。」

何れも「日本の色の名前」だ。
これらの色の着物を娘「おとわ」に着せたい、と彼は言ったのだ。

緋(ひ)は緋色…黄色みのある赤色。
位も高く紫に次ぐ色だ。

葡萄色(えびいろ)…赤みがかった紫色。

濃紅(こいくれない)…紅芋の色、赤に近い紫。

意外と地味な色を選んでる気がする。
(ま、直虎もいい年だし)

※どんな色か気になる人は、カラーコードで見てみるといい。
・緋色 ひいろ「#d3381c」
・葡萄色 えびいろ「#640125」
・濃紅 こいくれない「#a22041」

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辻が花は幻の花である。

辻が花は「幻の花」だといわれている。
この「辻が花」が現れ流行した期間が短いため詳しいことがよくわかっていない。
「染の方法を指す説」と「花の柄を指す説」に分かれていることも幻の所以とされている。

妻の場合も最初は「花の柄」と教えられたそうだ。
と言っても空想上の花なのだが、芥子の花に似ていて「ひっくり返ったような花びらが数枚ある」のが特徴らしい。

実際「辻が花」の名の付いた着物でも絞りのないものも結構あるという。

ただ、本来着物の柄には意味や格があり「辻が花がついていると着物の格が上がる」と言われている。
逆に言えば辻が花は安い着物や格の低い着物には使わない(使えない?)柄なのだそうだ。
直盛の「辻が花」という言葉には、不憫な娘に対する愛情が込められているのだ。
泣ける…。

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