アンナチュラル第4話…花火・事故・パーティそして歌…対比の映像に感動!

「労働って、罪なんだって。人はみな罪人で、罪をあがなうために働いている…」

※アダムとイブが犯した罪(食べてはいけない知恵の実を食べた)に対して、神様が「一生働いて罪を償いなさい」と楽園を追い出した(旧約聖書)…この事から、欧米人は「働く」ということを、罪と捉えているらしい。

「逃げ恥」もそうだが、この脚本家は世界のいろんな言葉を知っているようだ。それをドラマのここ!という所にはめ込んでいく…すごいと思う。

さらに、後半は、監督の腕の見せ所!と思うような展開で感動しまくりだった…

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今回は、ミコトの母であり、弁護士の夏代(薬師丸ひろ子)の依頼。
ミコトたちは、バイク事故で亡くなった佐野(坪倉由幸)の死因を究明する。

人気店「はちみつのケーキ」の会社は「過酷労働」を認めず…

亡くなった佐野は人気ケーキ屋で働いていた。

夏代が言うには、考えられる死因はこの3つ。

・佐野が勤めていた工場の長時間労働による過労
・乗っていたバイクの修理ミスによる事故
・かかりつけ医師による病気の見落とし

責任のありそうな3者を迎え、検視が行われた。

検視の結果、死因はバイクを運転中にくも膜下出血を起こしたことによる自損事故ではないか、という事になった。

その後、夏代は、佐野の会社に過重労働の実態があったことを内部告発により突き止める。

残業は従業員の忖度、自分は強制していない

死因が過労によるものという診断が出れば、貯金も保険もない家族を救うことができるかもしれないのだが…。

人気ケーキ屋の社長の「残業は従業員の忖度、自分は強制していない」という言い訳に怒るミコトと夏代だ。

そして結局、工場長も過労で倒れてしまう。

その後、解剖結果を調べていくうち、死因は、今回の事故以前の傷が原因だという事がわかった。

ミコトがその事で母と電話しながら歩いていると、ケーキ屋に並ぶ行列を見ていた佐野の息子たすくが、ケーキ屋のガラスに石を投げる現場を見てしまう…。

新しく判明した死因が、ほぼ1ヶ月前バイクで転んだ事故による怪我だったと判明。この場合、会社に過労交通事故として過失を認めさせるのは難しい。

しかもバイク通勤が認められていない中での事故だったため、さらに難しくなると夏代が言うのだった。

死因につながった事故は1ヶ月前、社長命令だった

だが、その事故は社長の指示で、社長のパーティにケーキを届けた後に起こした事故だという事がわかる。それが証明できれば、賠償請求できる、と色めき立つミコト達。

事故を証明するために、事故を起こした場所を特定し、監視カメラの映像や目撃者を見つければいい…そこでバイクの傷を調べることを久部が思いつく。

実際バイクを調べると30日前に付いたカラフルな傷が、特徴的なマンホールの蓋によるものだとわかる。

だが、西武蔵野市(架空の街)の街のオレンジ色の「にっしん」のイラストが入ったマンホールは2000枚。その数に驚くが、それを見つけようとするミコトたち…

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ここからが、今回の見どころだった

ミコトは、そのことを工場長が入院している病院で社員に伝える。「事故が証明出来たら裁判の時、佐野が社長の指示でバイクを走らせた事をたすく君の前で証言してほしい」と。

「あったことをなかったことにする、そんな大人の姿を見せられたら子供は石を投げるしかないですよ」(出た!名言!)カーテンの向こうでそれを聞いていた工場長…。

過労で入院していた工場長が工場に現れ、ケーキ製造のラインを止めた。そして「会社を2日間休みにする」と従業員に伝えているところに怒った社長が現れる。

ラインが止まったのを見た社長は「仕事に対するプライドはないのか」と叫ぶ。

「工場長、あなたにプライドはないのか!」と責めるが、工場長は社長に「あるよ!プライドならあんたよりある!…だけどね、人を死なせてまでやることなのか」と言う。(おぉ!工場長、カッコイイ!)

マンホール探しの日、ミコトのもとへ佐野の息子、たすくが現れる。一緒にマンホール探しをするらしい。

だが「見つかっても、無かった事になるのではないか」と言うたすくにミコトは、「今度は大丈夫よ」とたすくを振り返らせる。

その橋の向こうから、あの工場長と大勢の佐野の同僚たちが歩いてくる。

(…感動!涙が…)

ミコト達や佐野の会社の従業員らの人海戦術が功を奏し、確認されたマンホールの数が1060を過ぎた頃…ミコトの弟、あき君が住宅街で「傷のあるマンホール」を見つけた。

さらに、その近くで防犯カメラを見つける。それを見せてもらったミコトたち…それには、佐野が事故を起こした瞬間の映像が映っていた。

「もし休みが取れて、検査入院していれば、(死因となった)傷を見つけることができたかもしれない」と言うミコト。

対比する状況と花火と音楽で感動が深まった

社長宅に、ケーキを届ける佐野。

「Lemon」の曲が流れ、花火が打ちあがる。

ケーキを受け取ったパーティ中の社長。

笑顔だが「遅いよ、もう」と言うだけでねぎらいの言葉もない。

気を取り直し帰る佐野、向こうでまた花火が打ちあがる。

この花火を見ながら、マンションの高層階で盛り上がる社長たち。

家路を急ぐ佐野。

佐野の家族も同じ頃花火を見ていた。

バイク上の佐野が、運転しながら眠ってしまいバイクごと転んでしまう。

その一方で(社長達は盛り上がった勢いで)佐野が届けたケーキが床に落ち、ボロボロになっている。

倒れた佐野の目には、打ちあがる花火が見えた…「帰らなきゃ」そう言い、立ち上がる。

怪我をして帰ってきた佐野を妻が心配する。

だが子供の傍で「…幸せになれ」と言う佐野を見て、彼女も笑顔になるしかなかった…。

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ケーキと佐野の事故、この2つを花火に絡ませ、最後には佐野の子供への愛情を見事に表現する…ここは、監督の腕の見せどころなのだろう…

完全に引き込まれた。

ミコトはラボの所長に「佐野の会社の従業員は社長を相手取って裁判を起こすことになった。ミコトの母も徹底的にとっちめる、と言っている」と話した。(よかった、よかった)

労働って、罪なんだって

帰り際、ミコトと久部が話している。

ミコトが、イタリアの友人から聞いた話をする。「労働って、罪なんだって。人はみな罪人で、罪をあがなうために働いている。だから1分でも早く仕事を終わらせて、家に帰る。」

久部は「それ聞くと働きたくなくなりますね。」と言う。「何が幸せかわかんないけどね。」とミコトも言う。

さらに久部はミコトに、「なんのために働いているのか」と聞く。ミコトは「生きる為」と即答する。逆に聞かれる久部。

「俺、未だ夢とか見つかってないし」と答えると、ミコトは「夢なんて、そんな大袈裟なもの無くてもいいんじゃない?目標程度で…給料入ったらあれ買う、休みができたらどっか行く、誰かのために働く、とか…」と、寂しそうな目になるミコト。

それを聞いた久部は、ミコトと別れたその足で「週間ジャーナル」の編集室に現れ「記事(幸せのケーキの従業員の反乱)を書かせてください」と言う。

ミコトの「誰かのために働く」と言う言葉が効いたのかもしれない…

パソコンで記事を書く久部を見つめる先輩(末次)の目が何やら怪しいが…

今日の名言

「あったことをなかったことにする、そんな大人の姿を見せられたら子供は石を投げるしかないですよ」
(石を投げたたすくの気持ちを語るミコトの言葉。)


「あるよ!プライドならあんたよりある!」
(怒る社長に言った工場長の言葉)

「労働って、罪なんだって。ひとはみな罪びとで、罪をあがなうために働いている。…」(イタリアの友人の言葉)

「夢なんて、そんな大袈裟なもの無くてもいいんじゃない?目標程度で…」
(ミコトが「夢が見つかっていない」という久部に言った言葉)

なるほど、いずれも説得力ある言葉だな…

長くなったので、「今回わかった事」(中堂の秘密とか…)は、別の記事に書こうと思う。

アンナチュラル!中堂は完全犯罪の人殺し?「赤い金魚」は恋人の死因と関係が?
アンナチュラル… 一話完結のドラマでありながら、同時進行で中堂の闇が徐々に明らかになっていく… このドラマの面白さは「ミコト(石原さとみ)」が解剖医として死体に隠された死因を徐々に暴いていくことの爽快さ」にある。 が、それと同時に

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