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BAR レモン・ハート第15回「熟年離婚」のレビューと第16回の酒予想

BARレモンハート 

「熟年離婚」のレビュー

久々に「BAR レモンハート」にやって来たサラリーマン。

なじみ客らしい、さりげないオーダー。
「グレンファークラス25年」

ドラマ中に紹介するシェリー酒の前振りの酒にこれを出してきた…

このチョイス、やるなぁ…

「熟年離婚」あらすじ

レモンに馴染みの客が入ってきた。
彼(矢島)は超エリートM商事の部長だ。
銀座で接待を受けたあと、食後の1杯を求めてやってきた。

入りしなに「グレンファークラス25年」を注文した。
※グレンファークラスとはゲール語で「緑の草の生い茂る谷間」。
直火焚き&シェリー樽で熟成したシングルモルトで、オレンジ、マーマレードなどの甘い香りがあり重厚で力強い味わい。

その佇まいを見た松ちゃんが「ああいう人の奥さんは熟年離婚なんて考えないんだろうな」と言う。

「熟年離婚の会」をサポートする団体の取材をしてきたばかりの松ちゃん。
熟年離婚を考えている奥さんの様子などを話しだす。

その内容に聞き耳を立て、いちいち動揺する矢島…

結局、松ちゃんにつめより「もう少しその話を詳しく聞かせてくれないか」という。

実は矢島は熟年離婚を心配していたのだ。

そんな彼の不安に松ちゃんやマスターが、色々とアドバイスをする。
結局、デートをして、レモンに奥さんを連れて来ることとなった…。

奥田瑛二の酒の飲み方がカッコイイ

この原作は第23巻 PART296「熟年離婚」だ。

矢島役の奥田瑛二の酒の飲み方がカッコイイ。
酒とBAR(と尻に敷かれる役)がよく似合う。

矢島が聞き耳を立てたのは、喫茶店(原作)ではなく、松ちゃんが取材した熟年離婚の話というとこなど、ちょっとした違いはあれど、原作の意図をほとんど崩さずに内容を膨らましている。

若い頃と比べて、妻の返事の違いを感じたり、浮気がバレているのではないかと気にしたり、奥さんがいないと何も出来ない、と不安になる所、デートをするために情報雑誌を読んだ事など、内容が自然だった。

だから、今回のドラマは、すんなりと入ってくる。

役者もピッタリあっていて、熟年夫婦の演技も自然だ。

最後の方の二人だけのシーンは「レモンハート」に関係なく、どこかの熟年夫婦のドラマになっていた。
が、これはこれで悪くない。

さすが奥田瑛二と仁科亜季子、モノが違う。

ただ、酒のプロであるはずのメガネさんがこの酒オロロソに感動するさまはちょっと、微妙…らしくない。

前作に失望していただけに、今回の内容が見ていてかなり気分がよかった。

酒役:トラディション・オロソソVORS30年

前回も紹介していますが、品物はアマゾン、楽天でも見つかりませんでした。
この酒の正体を知れば、見つからないのも納得です。

トラディション・オロソソVORS30年

・トラディション…ボデガストラディション社
・オロロソ…シェリーの種類の一つの呼び名
・VORS(熟成年数規定)…熟成30年以上のもの

この酒のすごいところは、1本1本にシリアルナンバーが付いていること。
しかもこの酒の場合、製造年には、450本しか作られていない

それだけでも希少価値のある酒ということがわかる。
(リアルBAR 「レモンハート」の秘蔵酒を出してきたか?)

長い熟成の証である色の濃さを見ても、美味くないはずがないと…わかる。

次回「ガンコな味」のあらすじと酒予想

第16回の予告タイトルは「ガンコな味」

原作でこのタイトルのストーリーは無い。
この酒が出るのは、第15巻のpart.187「おそれいりやのガンコ親父」だ。

酒役 「グレンモーレンジ1974(オールドボトル)」
は、もちろん見つからない。
原作の紹介では、22年とあった。
さて、ドラマには、何年物が出るのかな?
たぶんこれも「リアルレモンハート出店」なんだろうなぁ。

「おそれいりやのガンコ親父」のあらすじ…

昔気質のうどん屋のガンコ親父。
しかも消防車の音が聞こえたら店の客を放って、火事を見に行く始末…

そんな親父を見て、息子は自分にもそろそろ蕎麦を打たせてくれという。
だが、ガンコ親父は「ダメだ!」の一点張り。
キャッシャーより、そろばん。
FAXを入れようといえば、ソックス(靴下)と勘違い。
手紙を送れる機械とわかりやすく説明すれば「郵便屋の仕事が無くなってしまう」と言う。

そんなガンコ親父にピッタリの酒、と言われてマスターがチョチスしたのが「グレンモーレンジ1974」だ。
その理由が深い…。

ドラマのストーリーは…

第16回の「ガンコな味」の予告では面白いことに設定が「うどん屋」ではなく「蕎麦屋」だ。
店名「がんこ庵」は同じ。

あらすじを見る限り、原作とは別のストーリー仕立てのようだ。
息子扮する杉浦太陽が、レモンの客に自分が作った蕎麦の味見をしてもらっている所にガンコ親父、六平直政(ピッタリ!)が登場するという内容らしい。

「オヤジのそばが古臭いんだよ!」「頑固一徹じゃダメなんだよ」と怒鳴る息子…

「親子の勝負」というメガネさんのナレーションが最後に入っていたが、これが「グレンモーレンジ1974」にどう繋がるのか…

最終的には酒のうんちくが原作と同じ扱いになっていく予感がする、楽しみだ。

ヒントは「ガンコ」だ。