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HAKUTOショック!グーグル・ルナ・エックスプライズ遂に時間切れ発表!

社会

民間企業が月面に無人探査機を着陸させ、与えられたミッションを最初にクリアすれば2000万ドル(約20億円)貰えるという夢のようなコンテスト『グーグル・ルナ・エックスプライズ (Google Lunar X Prize)』が数年にわたって行われていたのだが…

この度、このコンテストのスポンサーであるGoogleが「このコンテストは誰も実現できず、時間切れになった」と発表した、というニュースが入ってきた。

マジか~、結構楽しみにしてたのに、残念!と思っている人は多いと思う(たぶん)。

民間による最初の月面無人探査を競うコンテスト

『グーグル・ルナ・エックスプライズ (Google Lunar X Prize)』とは、簡単にいえば「民間(企業)による最初の月面無人探査を競うコンテスト」の事だ。

2007年9月にアメリカでスタート。コンテスト期間中に規定の条件をクリアしたチームに最高賞金2000万ドルが与えられる。(総額3000万ドル)11年経っても、結局ミッションは誰もクリアできなかった、ってことらしい。

私がこのコンテストの記事を書いたのは2016年9月

404 NOT FOUND | 50男の気になるキーワード

実はそのころauのCM『au×HAKUTO「僕らはみんな宇宙兄弟だ。」篇』が流れていて、この事を知った。

当時は、まるでアニメで放送されていた「宇宙兄弟」のムッタが、アスキャン時代の訓練で作った「キャンサット打ち上げ大会」を彷彿とさせるリアルコンテストだ、と興奮したものだ。

延長、また延長…

実は、この「コンテスト期間中」というのは、再三延ばされてきたのだが、とうとう、今回は延ばされなかった。Googleは、もう待ちきれない、と、決断したということだろう。

最初は、
・2015年12月31日までにミッション終了する、となっていた
・その次2016年12月31日まで、と変更される。
・その後、2017年12月31まで、となった。

が、そのあと
・「打ち上げが12月31まで、ミッション終了が2018年3月31日まで」となっていた。
最終的には打ち上げも関係なく?「ミッション終了が2018年3月31日まで」となっていたようだ。

参加国も減る一方…

最初は世界から34チームが参加した。
が、その後、予算が足りなくなったり、他チームへの合流、撤退などで、減っていったらしい。

今回の発表によれば、2016年までに、打ち上げ契約ができたのは、5チームだけだったらしい。

・イスラエル「SpaceIL」
・アメリカ「Moon Express」
・国際チーム「Synergy Moon」
 ※15カ国以上、6大陸のワーキンググループで組織
・インド「TeamIndus」

そして
・日本「HAKUTO」

Googleの発表によれば「期限の3月31日までにミッションをクリアできるチームはない」という結論を出したということだ。確かに1月現在、ロケットを飛ばしたという情報は聞こえてこない。

日本チーム「HKUTO」も、2018年初めにインドの「ISRO」(インド宇宙研究機関)のロケットで打ち上げるという話も出ていたが難航していて、結局期限の3月31日までに間に合わない、という事だったらしい。

確か、つい最近もどこかのTV番組で、日本チームの「HAKUTO」が紹介されていた。
彼らは今、何を思っているだろうか…。

やっぱり難しい事なんだろう、残念だ。