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いわきのホテルで発生した食中毒「ウェルシュ菌」とは?

社会

福島県いわき市の保健所によれば
10日、いわき市内にあるホテル
「スパリゾートハワイアンズ・モノリスタワー」
のレストランで食事をした宿泊客が
中毒症状を発症。

検出されたのは「ウェルシュ菌」だったそうだ。
初めて聞く名前なので、調べてみた。


久々の食中毒のニュースだ。
福島の人気の観光ホテルで
ゴールンウィーク中の出来事だった。

「ウェルシュ菌」とは

食中毒発症の原因は「ウェルシュ菌」。
クロストリジウム属に属する「嫌気性桿菌」。
※桿菌=細長い棒状の形をした細菌。

○おもな症状
・水溶性の下痢
・軽い腹痛

○潜伏期間
6~8時間

○菌の特徴
・酸素がないところで増殖する
・100℃、6時間加熱にも耐える芽胞を形成する
※芽胞ができると普通の過熱では死滅しない
※芽胞…細菌が形成する、耐久性の高い特殊な細胞構造のこと

○どんなことに注意すればいいのか
・調理中は、よくかき混ぜること(空気を送る)
・調理後は、早めに食べきる
・室温で、放置しない
(粗熱を取ったら、冷蔵庫に入れる)

○潜伏場所
土・水などの中、人や動物の腸内に生息している細菌。
特に牛や鶏、魚が保菌している。

○原因となる食品
菌に汚染された肉類や魚介類の「煮込みスープ」
カレー、シチュー、スープなどが該当する。
多めに作ったものは要注意、らしい。

今回は、レストランのビュッフェ形式の夕食を取った後に症状を訴えている。原因となったメニューはあきらかではないが、ビュッフェ形式なら「煮込みスープ」系のメニューがいくつか出ていたと予想できる。となると、それが食中毒の原因となった可能性は大だ。

なお当然レストランは9日から営業自粛。10日から3日間の営業停止となった。

まとめ

発症したのは、県内外から訪れた1歳~73歳までの男女。5月5日にホテルのビュッフェ形式の夕食を取った後、症状を訴えたとのこと。これまで115人が腹痛などの食中毒症状を発症したらしい。

そのうち7人から食中毒菌の「ウェルシュ菌」が検出された。うち、3人が通院しているそうだ。いずれも快方に向っているという。

今回の発端となったホテルは、ホテル「スパリゾートハワイアンズ・モノリスタワー」。このホテルのコンセプトは「ハワイアン&スパ」。ルームウエアは、アロハとムームー
「ハワイ」をモチーフとするアートなどハワイアンを意識したホテルらしい。

5月5日と言えばゴールデンウィーク。通常よりは、客も多かったに違いない。厨房はかなり忙しかっただろう。

一方、連休、子供の日。せっかくの楽しい時間が腹痛などで台無しになった。
外食先での食中毒…残念ながら、こればっかりは、こちらでは対処できない。

あとは、厨房の管理の徹底を願うしかないのだ。