え?鳥が卵を温めたりヒナに餌をやるのは「愛」じゃない?~チコちゃんに叱られる!

「卵を狙われた時、(親鳥は)必死に卵を守ろうと戦うじゃないですか、それは愛ですよね?」とチコちゃんスタッフが(動物の生態に詳しい)先生に聞く。だが、答えは「…愛じゃないですね」だった。

これは、ちょっとビックリ…。

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今日のチコちゃんは浴衣で登場。
なかなかかわいい!

8月23日の「チコちゃんに叱られる!」は「拡大版ロストサマー!二度と帰れないあの夏の日は何してたっけ!?スペシャル」だった。

ゲストは皆初登場で指原梨乃、草刈民代、松重豊の3人。スペシャルなのでいつもより一人多い。

鳥は、なぜ卵を温める?

「この中(岡村隆史、指原梨乃、草刈民代、松重豊)で一番鳥のように芸能界を優雅に羽ばたいている素敵な大人ってだあれ?」という事で、草刈さんが指名される。

鳥は卵から生まれる。その卵を温めヒナがかえるのだが…

「なぜ、鳥は卵を温めるの?」とチコちゃんが聞く。
草刈は「あたためることによって、卵が成長していく」と答えるが「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と言われる。

松重も聞かれ「何らかの理由で、鳥はお腹の中で子供の状態までにやれないから、卵っていう形に置き換える…温めて、お腹の中だぞ感!を出す」と言うがこれも違っているらしい。指原に至っては、質問内容をもう一度聞く。が、答えているうちに自分でも何を言っているか分からなくなる。

◯チコちゃんの答え
⇒鳥が卵を温めるのは体が冷えて気持ちいいから

親鳥は子供を早く育てるために卵を温めているわけではない

詳しく教えてくれるのは、4回目の登場、動物の生態に詳しい日本動物学研究所所長、今泉忠明さん。

自分の身体が冷えて気持ちいいから

今泉さんは「なぜ鳥が卵を温めるかというと、実は自分の身体が冷えて気持ちいいからなんです」と話す。

鳥の卵は温めないと成長できないが、そもそも親鳥はそんなことを知っているわけではない。

しかも鳥は羽毛に体を覆われているため、そのまま卵を抱えても体温が卵に伝わりにくく温めることができない。

抱卵斑

鳥は繁殖期になると胸からお腹の羽毛が自然に抜け落ちる。この抜け落ちた部分を抱卵斑と呼ぶ。
「まあ、言ってみればハゲみたいになるわけですね」と今泉さん。

実際鳥のおなかの部分を見てみると確かに胸の部分は毛が無く肌が露出状態になっていて、これが卵を温めるためにできる抱卵斑だという。

羽毛が抜け落ちた部分は血管が枝分かれしていて、暖かい部分の面積が増えるためここに直接卵が触れると体温が伝わりやすく卵の成長が進む。(抱卵斑は39℃で卵は34℃になるらしい)

「親鳥は自分の子供を早く育てるために(卵を)温めているわけではなく、皮膚(抱卵斑)に冷たい卵が当たると気持ちいいと思っているだけ」と今泉さんは言う。

卵を転がすのは…

親鳥は、卵の片側が温まってくると卵を転がして新たな冷たいお腹側に向けてまた温める。こうすることで卵が均一に成長すると考えられている。

つまり、鳥が卵を温めるのは子供を育てるためより自分の身体が冷えて気持ちいいから。

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結論:子孫を残すために身体にプログラミングされた仕組み

(親鳥が卵を温めるという行為は)気持ちいいという快感によって卵を育てるように導く…愛情ではなく子孫を残すために身体にプログラミングされた仕組みだという。

愛じゃない?全部自分のもの

そこでスタッフが「他の鳥に卵を狙われた時、必死に卵を守ろうと戦うじゃないですか、それは愛ですよね?」と聞く。すると今泉さんは「あれも愛じゃないですね」と答える。

動物は全部自分のものだと思っている。自分のものを他のものに取られたくない、だから守る、ということらしい。

酷寒のペンギンも愛ではない?

さらにスタッフは「ペンギンは極寒の地で寒さに耐えて卵を守っているじゃないですか。あれはさすがに愛情ですよね?」と聞くがやはり今泉さんは「でも、あれも愛じゃないですね」という。

ペンギンの羽毛は保温性が高く、酷寒の地でも寒くないため抱卵斑に卵が当たると気持ちいいと感じている。
産卵を終えたメスはすぐ海にえさを探しに向かうためオスが卵を温める。しかし2週間ほどで、戻るはずが3、4日遅れると、オスは空腹に耐えきれず卵を捨てて海に出てしまう事も多い。

今泉さんは「愛があれば、自分が最後まで抱っこしてますよね。あれも愛ではないでしょうね」という。

親鳥の餌やりも愛じゃない?

それでも食い下がるスタッフ。

「でも、ヒナがかえったら親鳥は必死に餌を与えますよね。あの親子関係は愛ですよね?」と聞く。「それも愛じゃないですね」と笑う今泉さん。

鳥の餌やり行動は、色に対する反応だという。
親鳥はヒナの口の中の赤や黄色が見えると脳が反応して、そこにえさを入れなければならないという反射的な行動に出る。

取ってきた餌をヒナの口に入れるとまた色に反応して餌を取りに行く…これを繰り返している、というのだ。

「つまり、刺激に対する反応ということ、愛ではない」と今泉さん。

そして「人間の物差しで愛情とか母性とか決めちゃわないで、動物目線で探求していく。そういうものを追い続けることがロマンという事なんだろうな、と思っています」と締めた。

※愛ではないという見解について…あくまでも動物行動学に基づいた見解の一つです。

※以上8月23日放送「チコちゃんに叱られる!」より参照・抜粋

まとめ

感想を聞かれた草刈さんが「こちらは、ああいう姿を見て、学ぶことがあるでしょ、とよく言われて、まぁ、そうだなと思ってきたがそうじゃないって…」と言っていた。

確かに、親鳥が一愛情をこめて一生懸命卵を温めていると思っていたのに「違う」とわかり驚いた。「人間の物差し」で見ているという例だとつくづく思った。

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