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東海道新幹線の白と青はタバコのパッケージが参考になった?チコちゃんに叱られる!

チコちゃんに叱られる

そこにあったハイライトを見て、新幹線の色が決まった…
そんなことあるのか?と思える話だが…

今の時代、タバコを吸いながら会議をするという会社は、まず、ないだろう。
それが出来た時代…だからこそ決まったのが東海道新幹線の色だ。

今回の「チコちゃんに叱られる」。
ゲストは夏菜と天野しげゆき。

チコちゃんが岡村に「この中で新幹線に乗って全国を駆け巡る人気者ってだあれ?」と聞く。お互い誰だろうという空気の中、夏菜に振られるが「私、あんまり乗らないんですよね」と言うとチコちゃんに「スーパーカーばっかり乗ってるの?」と聞かれ「CMでね」と答えると笑いが起こる。

なんで東海道新幹線は白と青なの?

…そこで岡村は「天野」を指名する。

チコちゃん「今は新幹線って、いろんな色の新幹線ってあるわよね?」
天野「『こまち』とかね。」
チコちゃん「東海道新幹線って何色?」
天野「白で青のライン!」

するとチコちゃん「なんで東海道新幹線は白と青なの?」と聞く。

天野は「は?理由があるの?最初にデザインした人がそうしたんじゃないの?…何かをイメージしてるんじゃないの?」と言う。チコちゃんは「それは何?」と聞く。

天野は「雲と!(当てちゃうパターンか!?と嬉しそうに…)青は青空でしょ!」と言い切るが、チコちゃんに「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と言われる。岡村も「やっぱりな、そんな安易じゃないよね」と言う。

○チコちゃんの答え
東海道新幹線の色を決める会議の席にあったタバコの箱が青と白だったから

答えを聞いた一同、意外な答えに「怪しい」「諸説あるじゃない?」と言う。
するとチコちゃんは「諸説と言えば、なっちゃん、この番組は、ほぼ諸説あるわよ」と答える。その答えにみな納得する。

資料「東海道新幹線電車技術発達史」

リニア・鉄道館の館長によれば…

「東海道新幹線の色を決める会議の席において、たまたま机の上にあったタバコの(箱の)色が参考になった」という記録があるそうだ。

そこで館長は、スタッフの前に1200ページを超える記録のある資料「東海道新幹線電車技術発達史」を持ってきた。

新幹線の構想か段階から開業までまとめた資料

館長は「先人の努力と新幹線と言う重大性に鑑みると、安易に決まったわけではないというところをこれを読んで理解してもらいたい」という。

そして「塗装・塗色」のページに…
煙草のハイライトをを眺めていた某氏が「これでいくのはどうだろう」と言い、列席者がみんな賛成した、と確かに書いていた。

1955年
後に新幹線の父と呼ばれる「十河信二」氏が第4代国鉄総裁に就任。東海道線を増強するため新幹線構想を掲げる。

1957年
私鉄の小田急ロマンスカーが世界最高速145㎞を記録。

1958年
国鉄がビジネス特急「こだま」を発表。
最高速163㎞。世界記録を塗り替える。

この頃の高速列車の色は赤が主流だった。

1959年
東海道新幹線着工。5年後の東京オリンピックに間に合うよう急ピッチに新幹線の開発が進む。試験車両の製造がはじまると車体の色の話が大詰めになっていった。

そして、この後のことは…

「NHKたぶんこうだったんじゃないか」劇場

こういう時は時は例によって、「NHKたぶんこうだったんじゃないか」劇場が始まる(笑)。出演の国鉄職員役は、いつもの鶴見慎吾と、池田鉄洋(初出演かな?)だ。

『新幹線はなぜ半分青い?』

1962年、国鉄・会議室…。

新幹線が走る想像図のさまざまなデザインが集まった。

一般的な列車のブレーキは摩擦によって細かい鉄くずが飛び散り車体の汚れが目立つので白は、使えなかった。が、新幹線の新型ブレーキは鉄くずが出にくいので白の車体が可能になった。

白を基調にどんな色を入れるか考えようという話に、赤派、または青派、が出てくる。当時は羽田空港に乗り入れていた海外の航空機は青いカラーリングが目立ってた。

そんな中、ハイライトを見ていた1人の男が「これでいくのはどうだろう?」と言う。

ハイライト

当時大人気の銘柄で、名前の意味は「よく日の当たる場所」。パッケージは当時では珍しいセロファンこうそうで光沢のあるお馴染の青と白。

1960年に販売されたタバコで、売り上げ世界一を記録した。会議場にいた一同が皆(ハイライトを持っており、胸から取り出し)口々に「いい!」と賛同。

そして「超高速列車にふさわしいスピード感ある色合い青と白のツートンカラー」に決定した。

1964年10月1日(東京オリンピック開幕の9日前)に東海道新幹線は開業した。

国鉄職員2人(鶴見慎吾と池田鉄洋)の会話

(池)「まさか、まさか煙草の箱からこんなことになるとはね」
(鶴)「いい色じゃないか、世界にあんな色の高速列車はないぞ。未来を切り開くのにふさわしい色だ」

(池)「…あれ、何色って言いましょう?」
(鶴)※カメラ目線で「決まってるだろ『新幹線ブルー』よ!」

この新幹線ブルーは「青20号」と言う名で登録され、歴代東海道新幹線に受け継がれている。
そして2027年開業のリニア中央新幹線にも受け継がれていく予定。

館長は最後に「煙草のパッケージが参考になったという部分はあると思うが多くの方々の努力と思いが込められている。」と言っていた。

9月28日「チコちゃんに叱られる」参照・参考

まとめ

このハイライトのパッケージデザインはイラストレーターの和田誠。チコちゃんが言う某週刊誌の表紙を40年やっているといっていたがその某週刊誌は「週刊文春」だ。

東海道新幹線の青と白がまさか「ハイライトのパッケージ」を参考にしたとは…意外といえば以外だ。

だが、それを安易と思うかどうかは別。考えてみれば、色を決める時は殆ど直観とイメージ。身近にあり、誰にでも好まれそうな色がたまたまハイライトのパッケージに使われていただけのことと考えることもできる。

さしずめ今の時代なら「タバコのパッケージを新幹線に使う色の参考にした」なんて言ったらネット上で叩かれるに違いない。

時代背景もあるだろう。
ある意味いい時代だ。

しかし…
NHKなのにはっきり煙草メーカーの品目名「ハイライト」を出すとは…「チコちゃんに叱られる!」らしいといえばらしい…

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