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BAR レモン・ハート第19回「招かれざる客」のレビューと第20回の酒予想

BARレモンハート 

「招かれざる客」のレビュー

アニキ役の川平慈英、ハマリ過ぎ。
サブ役の中尾明慶とのコンビも絶妙だった。

川平慈英といえば「ムムッ!」と「楽天カードマン」しか知らなかったけど…

いい演技するんだ!と感心してしまった。

ちなみに、
川平慈英はJ・カビラと表記される
場合もあるとか。
川平は珍しい名字だが、沖縄出身。

ドラマ「招かれざる客」の正体は泥棒だった

まず、ツッコミたい。
マスターを縛り上げ、金が無いから高い酒を持って行こうとする2人組の泥棒。

サブから「どれが一番高い酒なんすかね?」と聞かれアニキが高い酒だと思って選んだ酒が「レッド」…?
いくらなんでもレッドの価格は知ってるだろう!

その次にサブが選んだ「ヘネシー」は知ってるくせにレッドを知らないとは?
でもまぁ、脚本家の遊びということで…許そう。

場面は変わり「この縛っている縄を解いてくれたら、ヘネシーをベースに最高の水割りを作って差し上げます」とマスター。
「ダメダメダメ、そう言って隙を見て逃げるつもりだろう!その手にはのらねえぞ」とアニキ。

マスターは「残念ですね~、たかが水割りって言ったってつくり手によって大きく変わってしまうんですよ…折角だから最高の味を堪能して頂こうと思ったんですけど。ざんねんだなぁ。」と言う。
アニキは(ボトル棚のほうを見ながら)「そんなんで、縄を解くわけには行かねんだよ。」
と振り向くと、サブがもう縄を解こうとしている。

「って、解いてんじゃねえかオイ!…おもいっきり解いてんじゃん…」とアニキ。

まるで漫才の掛け合いのようなワンシーンだが、縄を解かれているマスターが笑っているのを私は見逃さなかった。あまりにも見事な掛け合いなので、思わず笑ってしまった…と見たのだがどうだろう?


その後は、一転して人情噺のような展開に…。

マスターは、水割りを作りながらステアするコツを話す。

そんなマスターにアニキは「よけいなことをしたら…わかってんだろうな!」と怖い顔で言う。マスターは「ご心配いりません、私もバーマンです。飲んでいただくからには最高の物を提供したいですから。」と答える。

こんな美味い酒飲んだの初めて、と泣くサブ

サブはマスターの作った渾身の水割りを飲んであまりの美味しさに涙を流す。
「オレ、こんな美味い酒飲んだの初めての事だから」と。

それを聞いたマスターは「最高の褒め言葉です。」と嬉しそうに頭を下げる。アニキにも美味い酒を飲ませたいマスターだが「お前なんか企んでるだろう?」とあくまでも疑り深いアニキ。「バカ高い酒を置いてお高くとまっているこういう店が大嫌いなんだよ!」と言う。

そして「この店で一番いい酒、出してもらおうか」と言う。だがマスターは「それは…わかりません」と答えた。兄貴は「マスターが酒の値段知らないわけないだろう?」と怒るが…

その後、偶然巡回で警官が入ってきたが警察に助けを求めず2人の事は言わなかった。
その理由は、2人が泥棒とバレて、警官と揉み合い、酒が割られ飲まれなくなるのが可哀想だと言うのだった。

カミュ・バカラを持って行こうとするアニキに、割れないように持ち帰り用のケース迄用意するマスター。

「サブ帰るぞ、こんな店から酒なんか盗ったら寝覚めが悪くっていけねえや」
マスターの酒に対する純粋な愛情を知り、アニキも徐々に心を開いてゆく。

アニキの気持ちも変わっていく…

マスターの差し出した1杯のカミュを飲んだアニキ。
「美味い・・・ダメだよマスター。オレ、こんな美味い酒、飲む資格無い。オレ汚れすぎた。」

後日、アニキから1通の手紙とお金が届く。
マスターの出した1杯の酒を飲んで改心したアニキが刑務所で働いて稼いだお金をカミュの飲み代として送ってきたのだ。

それにしても、1杯の酒で泥棒を改心させて自首させたマスターは凄い。

いや、改心させたのはマスターではなく…カミュ、この酒の力か。

原作とは、かなり違っていたが…

今回のドラマのストーリー、原作「見知らぬ常連」と合っているのは…
・泥棒の名前
・酒役
しいて言えば
・泥棒を改心させた?所
くらいかな。

なるほど、こうきたか…

別口で、原作「招かれざる客」のあらすじを書いておく。
気になった人は、比べてみて欲しい。

BAR・レモンハート PART.42「見知らぬ常連」あらすじ

これが、こうなったんだ、へぇ~って…

特にドラマ「Bar レモン・ハート」は、原作ありきのドラマだけに…
今に始まったことではないけれど、脚本家によって、本来の意図やキャラクターの性格までが、変わるのだ。

第20回の酒予想

次回のタイトル「たった一人の送別会
第2巻PART28

お世話になった小沢部長の急な異動に驚く部下の寺田。
送別会をやろうとする寺田だが、会社ならではの派閥問題や大人の事情から小沢部長からは断られてしまう。

それでも送別会を企画した寺田だが、当日レモンハートに集まったのは自分一人。
しかし、来ないと言っていた小沢部長が寺田を心配して顔を出した。

そして、去り際に寺田に1本のボトルを贈る。
そのボトルに秘められた謎とメッセージとは・・・?

酒役

『ドランブイ』

予告に出ているボトルは見つかりませんでした(特別なのかな?)。

サントリーから出ている「ドランブイ」なら、比較的安価で、酒屋さんでもみつかるかも…。

スモーキーフレーバーのあるモルトウィスキーをベースに蜂蜜・ハーブ・スパイスなどを配合して作られるリキュール。

名称のドランブイはゲール語の「飲む(dram)」と「満足な(buildheach)」を合成した「Drambuie」で「満足すべき飲み物」の意味。

ストレートでも飲まれるが、ドランブイとウィスキーをステアした「ラスティネイル(錆びた釘)」というカクテルが有名。