BAR レモン・ハート第20回「たった一人の送別会」のレビューと第21回の酒予想

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「たった一人の送別会」のレビュー

8年間世話になった上司の為にたった一人で送別会をする部下の話だ。

私個人としては、ちょっと考えさせられたストーリーだった。

会社勤めを経験した方なら解ると思うが、主人公のとった行動は、果たして正しいのかどうか?

「たった一人の送別会」のあらすじ

主人公の寺田が世話になっている上司の小沢部長に、異動の辞令が出る。
どうやら、左遷の辞令らしい。

次期常務として有力視されていた小沢部長だが仕事は出来るが、真面目過ぎて社内事情には疎いようだ。
創業家一族を巧く取り込んだ”ヤツ”に常務の座を奪われてしまったようだ。

そんな会社の仕打ちに対して憤懣やるかたない寺田は、せめて世話になった常務の為にと送別会を企画する。

しかし、同僚の岩井には「沈む船にいつまでしがみついているつもりだ」と拒否される。
小沢部長にも「ビジネスはクールに、涙は禁物だ」と断られてしまう。

此処までは良しとしよう。
問題はこの先だ。

原作とドラマ 気になった違い

原作では、
大阪に異動になる小沢部長が明日東京を離れると聞いた寺田係長。
じゃあ今夜送別会をしましょうと課長に提案するが、今夜は新任の部長の歓迎会があるから
課員全員出席するようにと言われる。

しかし、寺田は自分一人でも送別会を開こうとする。

ドラマでは、
やはり寺田は送別会を企画するのだが、声をかけた仲間は一人も来ず、結局一人でレモンハートで小沢部長を待っている。
そこへ、同僚の岩井から電話が入る。

新任常務が寺田を連れてすぐ銀座へ来るように言っているというのだ。
ところが寺田は「会社とか出世とか、そういう問題じゃないんだ!」
と言って電話を切り小沢部長を待つ。

ちなみに…
ドラマでは、小沢部長がいつも言っている言葉「ビジネスはクールに、涙は禁物だ」。
実は、原作の方では「ビジネスはクールに、涙はきらいだ」となっている。

微妙だが、ちょっと意味が違う感じがする。

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上司から送られた酒の意味とは?

この主人公の取った行動、サラリーマンとしてはどうなんだろう?
自分もサラリーマンをやっていたから、この辺の事情は解るつもりだ。
が、会社という組織で生きてゆこうと思うなら、この選択は無いだろうと思う。

でも、社会人のイロハを教えてくれた尊敬する上司。
今の自分があるのは間違いなくこの人のお陰だとまで思える上司。

そんな上司が異動すると聞いて、送別会も何もせず、感謝の言葉も述べられないとなったら、人としてどうなんだろうか?

そんなことを自問自答しながら見ていた。

酒役「ドランブイ」の物語

しかし、酒役の「ドランブイ」がその答えを出してくれた。

1745年のスコットランド-
王位継承権を巡る戦いに敗れたスチュワート王家のエドワード王子には、多額の賞金が懸けられていた。
しかし、そんな賞金には目もくれず、王子を守りぬき、無事フランスまで亡命させた豪族マッキンノン

そのマッキンノン一族の献身的な忠誠を讃えてスチュワート王家の秘蔵の酒の製法を贈った
それが「ドランブイ」だったのだ。

 

つまり、戦いに敗れた王子が小沢部長。
マッキンノン一族が寺田。
小沢部長は「ドランブイ」に寺田に対する気持ちを託したのだ。

たった一人の送別会。
でも、寺田の思いは部長に伝わったようだ。

原作「たった一人の送別会」あらすじ

原作は第2巻PART28で同名のタイトル「たった一人の送別会」だ。

会社の派閥争いの中、去ってゆく上司。
その上司の為にたった一人送別会を開く部下。

その部下に贈った酒になぞらえた上司の思いをマスターが語る…

 

とある会社の係長、寺田君。
課長に呼び出された。
なんと上司の小沢部長が急遽、大阪に転勤が決まったらしい。

寺田が送別会は?と聞くとやらないという。
8年も一緒にいたのに、というと本人がやらないでくれといったという。
単身赴任で明日たつのなら今夜やろうと寺田が言うのだが、代わりにに来る部長の歓迎会が今夜7時からあるというのだ。

営業2課は全員出席だという。

場面が変わって…

寺田は小沢部長の家の玄関にいる。
奥さんに「会社の人とは会いたくない」と言っていると言われるが「会えるまでここにいる」と、動かない。
寺田の頑固さに負けて部長が出てくる。

小沢部長は新しい部長の歓迎会をすっぽかして、自分に会いに来た寺田の今後の立場を気にしていたが
寺田は「やめて下さい」と言う。
会社のことはわからない、ただ自分は8年間お世話になったお礼を言いたかったのだという。

自分一人の送別会だが会場に来て欲しいという。
その会場が…レモンハートだった。

寺田は改めて部長にお礼をいい、二人は乾杯をする。

部長は、マスターに「ドランブイ」があるか聞く。
「ある」というとそれを寺田に贈るといい、店を出る。

そこでマスターの口から語られたのは「ドランブイ」の物語。
部長が寺田に贈った酒の意味がそこにあると…。

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第21回の酒予想

次回のタイトル「なつかしのジン・トニック」
第19巻PART251

昔飲んだ美味いジン・トニックを求めレモンハートにやって来た老紳士。
マスターの作るジン・トニックは最高・・・のはずだが、何故か老紳士は満足しない。

失望して帰ろうとする老紳士にマスターは3日間の猶予がほしいと訴える。
バーマンの誇りにかけて老紳士を満足させるジン・トニックを作ろうとするマスター。

トニックウォーターとジンの組み合わせがキーポイントだ。

はたして老紳士が納得する最高の組み合わせを見つけ出すことが出来るのか・・・?

酒役予想

最高のジントニックの為に作られたジン。

VJOPは“Very Juniper Over Proof”の略でトニックで割っても負けないように、ジュニパーベリーを通常の2倍投入し、アルコール度数は47.7%に設定した。(写真のVJOPは41.6%)

また、
ジュニパーベリー・コリアンダー・アンジェリカ・リコリス・オリス・アーモンド・桂皮・シナモン・オレンジピール・レモンピールの10種類のボタニカルが醸し出す複雑なフレーバーも楽しめる。

ちなみに…
原作では「ヴィクトリアンヴァットジン」が酒役となっていたが

はてさて、何が使われるかな?