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お辞儀ハンコは日本独自の風習…ハンコが示す人間関係とは?

気になったnews

先日ニュースを見ていたら「お辞儀ハンコ」という文字が目に飛び込んできた。

お辞儀をするハンコ?

誰かの愛称?

いやいや、どうやら一部の社会人の間では常識らしい。

お辞儀ハンコとは?

お辞儀ハンコとは、「稟議書(自身では決定出来ない事項について、上層部から承認を得る為の書類)等で、社内の複数人の承認が必要な書類で、部下が上司にお辞儀をしている様に、左斜めに傾けて印鑑を押すというもの」だそうだ。

勿論一番左が一番偉いが、丁度こんな感じに印鑑が並ぶようだ。

(もし、2番目に押す人が角度をかなり付けてしまったら、最後の人は真横に押すことになりかねない、下手すりゃ土下座?にも見える…そうなるといじめ以外のなにものでもないな…笑)

金融庁や官公庁で見られるらしい

主に金融業界や官公庁で見られる商習慣(しょうしゅうかん)との事だが、自分も会社員の経験があるが、「お辞儀ハンコ」は見た事が無かった。※商習慣=取引上のならわし

お辞儀ハンコという位だから、印鑑の文化がある日本独特の物だろうが、主に金融機関や官公庁というのが興味深い。

どちらも「上下関係の厳しい組織」の典型だ。

上司には絶対逆らえないだろう。

そんな絶対服従の気持ちを、印鑑の押し方一つにさえ表すというのは、もはや律儀なのか滑稽なのかさえ分からなくなってくる。

お辞儀ハンコは電子印鑑にまで

2020年に、当時の行政改革担当大臣である河野太郎が「行政手続きにおける認印を全廃する」と発表して以来、一般企業でも脱ハンコが推進されてきているが、未だに「書類に印鑑を押す」という業務は管理職の大事な仕事?である。

しかし最近は、脱ハンコの流れを加速させる一環として「デジタル端末上で押印可能な電子印鑑」なるものが普及してきている。

昨今、各企業で行われているリモートワークでも、「電子印鑑」を押印することによって「パソコンで作った書類をわざわざ出力して印鑑を押す必要が無い」とか「印鑑を押す為だけに出社する必要が無い」と評判になっている。

そんな便利な「電子印鑑」だが、シャチハタ株式会社の電子決済サービス「Shachihata Cloud(シャチハタクラウド)」には、押印する電子印鑑の角度を0~360度まで自由に変えられるという、驚きの機能が搭載されている。

その理由が、「官公庁からの要望」だったそうだ。

つまりは「電子印鑑」でも「お辞儀ハンコ」の風習を失くす訳にはいかないという事なのであろう。

はたまた「お辞儀ハンコ」でないと気分を害する上司が多いという事なのか?

電子印鑑は自分でも作れる

今後使われていくであろう電子印鑑。

「Shachihata Cloud(シャチハタクラウド)」のようにセキュリティはもちろんその他のサービスも充実しているものは、かなり安心だがコストももちろんかかる。

形式的なものでよいのであれば、自分で作ることも可能だ。

自分でエクセルやWordを使って作ったり、印鑑の印影をスキャンして作るという方法もある。

最近はソフト(有料)や、webを使った無料ツールもあるらしい。

まだある「押印」の常識

お辞儀ハンコの他にも、印鑑の押し方で意思を表現する方法があるそうだ。

ハンコを上下逆さに押す

それは、ハンコを上下逆さに押す方法。

「引き上げ承認」と言われているもの。

例えば上司の決済を求める書類で、上司の係長が不在の場合、先に課長の捺印を貰い後から係長の捺印を貰う時、係長が「書類は見たが賛成は出来ない」という意思表示をする時に、印鑑を逆さに押す場合があるという。

自分は見た事は無いが・・・。

上司より大きい印鑑は使ってはいけない

あと、上司より大きい印鑑は失礼にあたるので使ってはいけないとか・・・(これは聞いたことがあった)。

まとめ

世界でも珍しい「印鑑文化」を持つ日本ならではの「マナー」と「気遣い」だなと、感心させられたニュースではあった。