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酒は何時間経ったら抜けるのか?二日酔いで運転したら検挙もあり!

社会

酒は、何時間経ったら抜けるのか?

それがわかったら、苦労はしない…
そう思っている人結構いるのではないだろうか。

フジTVのニュース「はてな」で、取り上げていたのでまとめてみた。

先日、イギリスで日本航空の副操縦士が搭乗する直前、呼気から0.93mg/Lのアルコールが検出され逮捕された。さらに、吉澤ひとみがひき逃げをしてしまった。戻ってきた彼女の呼気アルコール濃度は0.58mg/Lだった。

いずれも飲んだのは前日、それでも呼気からアルコールが検出された。

実は、自分の身体からアルコールがちゃんと抜けたかどうかなんて、正直わからないものだ。
具合がよくなった時だろうか?
自分の吐く息に酒の匂いが無くなった時なのか?

酒は、いったい何時間経ったら抜けるのだろうか…

酒は、何時間経ったら抜けるのか?

フジTVのニュース「はてな」では、番組スタッフで検証実験を行ったらしい。

検証

・番組スタッフ4人(20代2人、30代2人)
・勤務時間の12時間前まで3時間飲酒(20時~23時)
・その後、経過時間ごとに呼気検査を行う

飲酒直後のアルコール濃度は…

4人それぞれが、普段、普通に飲む量を飲んでもらった。

◯アルコール濃度とその状態

アルコール濃度と状態は次の通り
昏睡…呼気1.5~2mg/L
泥酔…呼気1~1.5mg/L
酩酊…呼気0.5~1mg/L
ほろ酔い…呼気0.1~0.5mg/L

飲み始めてから3時間後、4人のアルコール濃度を測定してみた。

飲んだ直後のアルコール濃度

・20代
1人 0.193mg/L
1人 0.479mg/L
(結果…2人ともほろ酔い)

・30代
1人 0.678mg/L
1人 0.964mg/L ※泥酔の一歩手前
(結果…2人とも酩酊状態

になった。

体質、年齢、飲酒量、酒種が異なるため、飲酒直後のアルコール濃度にはばらつきがある。

アルコールが人体に及ぼす影響に詳しい医師によれば…

・飲酒直後は血中濃度が上がってきている
・肝臓で代謝する準備段階である
・性別などの個人差がある

よって、バラツキが出るのは当然。

その後、時間ごとに呼気検査を行った結果

その後、時間ごとに呼気検査を行った結果は…

6時間後のアルコール濃度

20代2人は「0」になったが、30代2人は、基準値0.15mg/Lより上という結果になった。

30代1人 0.678mg/L⇒0.332mg/L
30代1人 0.964mg/L⇒0.285mg/L

8時間後のアルコール濃度

30代1人 0.678mg/L⇒0.332mg/L⇒0.238mg/L
30代1人 0.964mg/L⇒0.285mg/L⇒0.172mg/L

12時間後のアルコール濃度

30代2人とも「0」になった。

前出の先生によれば…
大体12時間(くらい)で血中アルコール濃度が落ち着いてくる
・体調が悪い時に飲むとお酒が残りやすい。
とのこと。

二日酔いについて

検証の20代の番組スタッフが「飲酒から6時間後アルコールは0だったが、飲酒から12時間後も胸が少し二日酔いの状態」だという。

先生によれば…
「体内の電解質バランスが崩れてしまって、お酒は抜けているんだけど、いわゆる二日酔い状態になり集中力、判断力がやや欠けてしまう」とのこと。

実際この20代のスタッフが反射神経測定(光った所を押す)を行った結果…

・飲酒前 11.5秒
・飲酒後 13.310秒

この結果、二日酔いで(アルコール濃度0でも)反射神経が鈍る、ということがわかる。

身体への影響は?

二日酔いは…アセトアルデヒドによっておこる。

体内に摂取されたアルコールは胃と小腸を通り、肝臓に吸収され、アセトアルデヒドに分解される。

完全にアセトアルデヒドに分解された時点で呼気検査ではアルコール度数が0と測定される。
だが、アルデヒドが二日酔いの原因なので、吐き気や頭痛になる。

「一度寝たから大丈夫」という過信は禁物

先生によれば…
「寝ると臓器の機能(分解速度)が落ちる」そうだ。

二日酔いでも検挙される

昨年、都内で二日酔い運転の疑いで摘発された件数は126件。

例1)
前日の夜に飲酒、午前0時過ぎには寝た。
8時間近く経った翌朝(アルコールが検出)逮捕。

例2)
朝方まで飲酒。7時間経ってから二日酔い状態で運転、追突事故を起こす。
アルコールが検出され、逮捕、懲戒免職となる。

「一度寝たから大丈夫」という過信は禁物だ。

副操縦士と吉澤ひとみは、どれだけ飲んだのか

副操縦士の場合

10月28日午後7時。日本航空の副操縦士は、ヒースロー空港を出発する便に搭乗する予定だった。旅客機までの送迎バスの運転手が酒の臭いに気付き、通報される。

副操縦士は前夜
・ワイン…ボトル2本
・ビール…大瓶を3本

警察の検査で0.93mg/Lのアルコール(英国の法律で定められた基準値の呼気1Lあたり0.09ミリグラムの約10倍)を検出した。

飛行機は約1時間10分遅れたそうだ。

航空法でも決められている?

◯国
飲酒の禁止時間=8時間以内
呼気濃度基準=無し
量=基準無し

◯ANA
飲酒の禁止時間…12時間以内
呼気濃度基準…上限:0.1mg/
量…500ml缶2本まで。ワイン小グラス4杯まで(400ml)

◯JAL
飲酒の禁止時間…24時間前以内
呼気濃度基準…上限:0.1mg/L
量…規定なし

国交省によると前日の飲酒などによる影響が乗務前に発覚した事案は今年だけで17件。その内13件の遅延(便の遅れ)が発生した。

吉沢ひとみの場合

彼女は、事件前夜は午前0時ごろまで飲酒。
その7時間後(午前7時ごろ)に事故。
・焼酎のソーダ割2杯
・ストロング系(アルコール濃度9%)缶酎ハイ3本

逮捕時の呼気アルコール濃度は0.58mg/L(酒気帯びの基準値『0.15mg/L』の約4倍)あったらしい。

※以上 フジTV系ニュース(FNN)より抜粋・まとめ
※番組は、何時間で酒が抜けるかを明確にしていませんでした

まとめ

今回の検証結果などから
『12時間経てば、なんとかアルコールは検出されなくなるらしい
※大体12時間(くらい)で血中アルコール濃度が落ち着いてくる、らしい。
『二日酔いで判断力が悪くなる。検挙されることもある』
『寝たらアルコールの分解が遅くなる』
という事もわかった。

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ただ、飲んだ時間、飲んだ量、体質、年齢…そしてその時の体調によって違うらしい。
さらに「寝たから大丈夫」と思ってしまいがちだが、そんなことはないようだ。
(寝ても、そんなに酔いがさめた気がしないのはそのせいか…)

二日酔いなら運転しない。
運転する時は、12時間+アルファの時間も考慮すべきだろう。

しかも二日酔いで検挙されるってカッコわる…ていうか、具合悪い時は運転したくないし(いつリバースするかと思うと…)

若い頃は、飲みすぎた時寝る前に(翌日、二日酔いにならないように)よく祈ったものだ。
歳を重ねてくと、二日酔いになる自分の酒の量がだんだんわかってくるけどね。
(ま、この歳になったら仕事で迷惑を掛けられないから、仕事のある前日の飲み会は参加しないようになってしまったが…)

とりあえず、車を運転する時は「12時間以上」は、時間を空けた方がいいということが分かった(※もちろん、この限りではないので自己判断でお願いします)