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おだいり様とおひな様って誰?間違って覚えているのは歌詞のせい?~チコちゃんに叱られる!

チコちゃんに叱られる

ひな人形のおだいり様とおひな様。
私も、上段のおびな(男性)がおだいり様で、おひな様はめびな(女性)だと思っていた。

だが、それは違うらしい。
3月3日の前に知ってよかった、と思ったのは私だけだろうか?

今回の「チコちゃんに叱られる!」の最初の問題は、季節ネタ「おひな様」について。

ゲストは「スーパー綾子」と呼ばれた加藤綾子と「初代いいとも!青年隊」の野々村真、どちらも初登場だ。

「この中(岡村隆史・加藤綾子・野々村真)で一番ひな祭りを楽しみにしているかわいらしい大人ってだあれ?」

両脇にいた男性二人が真ん中の加藤を見る。
加藤は、用心?のためかちょっとだけ、ふくれた顔になる。

「おだいり様とおひな様」って誰?

チコちゃんが「まずは歌から入ります。チコの続きを歌ってね…♪灯りを…」とおなじみの「楽しいひな祭り」を歌い始める。続けて加藤、野々村、岡村の順番に歌わせる。

そのまま2番にはいり…加藤が「♪おだいり様とおひな様…」と歌う。するとチコちゃんに止められ「おだいり様とおひな様…って誰?」と聞かれる。

と不意に聞かれた加藤「だ?れ?」と止まる。そして「…その時代の、権力を持っているお偉いさん」と答えるが、「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られる。

野々村も聞かれるが岡村も加わって「おひな様は女の人でおだいり様が男の人…」と答えがまとまる。が、2回目の「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」が出た。

◯チコちゃんの答え
⇒ひな人形のおだいり様は上の男女二人、おひな様はひな人形全員の事

3人とも驚く。

おだいり様とおひな様の事を男女一対のひな人形と勘違い

日本人形の研究一筋30年のスペシャリストの大学准教授によれば…
おだいり様とおひな様の事を男女一対のひな人形と勘違いされている方が多いが、実はそうじゃない。「おだいり様」は、「おびなとめびな」のこと。「おひな様」はひな壇に飾られている「人形全体」のことを指す、らしい。

おひな様
✕上段にいる女性(めびな)
◯ひな壇にある人形すべて

おだいり様
✕上段にいる男性(おびな)
◯上段に座る二体(おびなとめびな)の人形

おだいり様は誰?

おだいり様とは、天皇の住まい(内裏=だいり)に住む高貴な人々と言う意味(この言葉からから転じて、「だいり様」という言葉が生まれた)。

◯内裏=天皇が住み儀式や執務を行う宮殿のこと

実際、内裏に住んでいた公家の髪型や衣装を忠実に再現したものや天皇皇后両陛下をイメージしたものもある。

◯おひな様=お内裏様、三人官女、五人囃子などすべての人形をさす

ひな人形の「ひな」とは

「ひな」とはもともと女の子が遊ぶ小さな人形のこと。

ひなまつりが確立したのは江戸時代半ば。
もともと3月3日に行われていた人型の紙を水に流し心身の汚れや病を取り除く習わしがあった。

それと、貴族の女の子たちが人形で遊ぶままごとのような遊びが組み合わさり、やがて「ひな」(女の子)たちが楽しむ今のひな祭りへと変わっていった。

勘違いが広まったわけ

先生の「あくまでも推測」によれば…
童謡「うれしいひなまつり」の2番の歌詞の影響ではないか、と言う。

2番の歌詞

♪おだいり様とおひな様 二人並んですまし顔…

確かに、この歌詞をそのまま取れば、日本国民は勘違いするのも無理なさそう…(とナレーター)

作詞家は「サトウハチロー」

サトウハチロー(1903年~1973年)は童謡「小さい秋みつけた」や歌謡曲「リンゴの唄」などの作詞を手掛けた国民的作詞家。

彼が歌詞を間違えた?というのはどういうことなのか、とスタッフが訪ねたのはサトウハチローの息子。(サトウハチロー記念館:岩手県北上市)。

サトウハチロー先生が歌詞を間違えたのか?という質問に、息子さん(四郎さん:82才)は「おやじはね、多少、間違い、勘違いがあったんじゃないかなぁ」と答える。

「うれしいひなまつり」は1936年にレコードが発売、ラジオなどで流れ一躍ヒット曲になった。

その後、教科書にも掲載され、ひなまつりが近づくと日本中の子供たちが口ずさむようになった。

しかし、ハチロー先生は、歌が世間に広まった後に歌詞の勘違いに気付いたそうだ。

「だから、結構おやじの前でレコードをかけると嫌がった。『おい、消せや、おれはあまり聞きたくねえんだ』なんて言ってね、ごまかしてたけどね。おやじの顔色見ながらね、曲を聞くのを控えていた」と四郎さんが言う。

さらに「おひな様のシーズンになると、学校や幼稚園帰りの子供が、あの歌を歌って通るんだよ。参ってたね。」と。

サトウハチローにとって鎮魂歌だった

しかしこの歌は人々の心をとらえた。
実は、特別な思いを込めた歌詞の部分があるという。

♪お嫁にいらした姉さまに よく似た官女の白い顔…

ハチロー先生には、姉や妹がいたが嫁ぐ前に若くして亡くなった。
この歌は、この事に心を痛めたハチロー先生が彼女たちを偲んだ鎮魂歌だった、と言う。

歌詞の勘違いはあったものの80年以上にわたり歌い継がれている「うれしいひなまつり」が名曲である事に変わりはない。

VTRが終わった後、岡村は「八チロー先生が勘違いしてしまったくらいだから、僕らも勘違いしますよ」と言っていた。

愛ちゃん情報

関東と関西ではお内裏様の飾り方が違う。
関西は「おびなが向かって右」関東は「向かって左」

元々は位が高い人が左側に座るためもともとは関西の向かって右側が一般的だった。
関東が向かって左になったのは、昭和天皇の即位式が初めて新聞に載って以降、その時の天皇皇后両陛下の位置を参考にして東京のひな人形会(卸商組合)で決めた、と言われている。

※以上 3月1日「チコちゃんに叱られる!」参考・参照

まとめ

小学校時代(かなり古い話だが)、ひなまつりは全校生徒が親を呼んで学芸会をした。その時学校では、おひな様を設置するのだが、おだいり様の男女の位置は、よく揉めていた。子供たちはともかく、学芸会を見に来た保護者は「うちは、男性が右になってる」とか「左でしょ」とか、飾り方に異論がでるのだ。以前から不思議で本当はどっちなんだろう、と思っていた頃が懐かしい。

おびなの位置が、昭和天皇の即位式に習った位置「向かって左」と東京で決めたとしても、関西の方ではいまだに「おびなが向かって右」に置かれると聞く。

…そう、どっちでもいいのだ。
すっきりした。

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