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結婚式のお色直し…意味はともかく現代のお色直しはここまできているとは…

チコちゃんに叱られる

最近の結婚式のお色直しということで、花嫁がタキシード、花婿がウエディングドレスを来て登場たり、着ぐるみを着たりしている映像を見た。

今は、こういうのがOKな、時代なんだろううな…。

6月27日放送の「チコちゃんに叱られる!」は、今回もリモート。ゲストは初登場で「マイマイ」と呼ばれた浅田舞と3回目出場でオリジナルメンバーとなったアンタッチャブル「ザキヤマ」こと山崎弘也。

なんで結婚式でお色直しをするの?

6月と言えばジューンブライド。
「この中でウエディングドレスが似合いそうな素敵な大人ってだあれ?」という事で「これはもうねぇ」と岡村が浅田を指名する。

結婚式を挙げるとしたらどんなのを着たいと思っているか聞かれた浅田は「純白のドレスは憧れている。…素敵なレースが付いている長袖のウエディングドレスに憧れている」といい、さらに他には?と聞かれ「紫が好きなので紫のカラードレス」とも答える。

そこでチコちゃんに「結婚式ってお色直しをするが…何で?」と聞かれる。

浅田は、「結婚式の食事はコースだと時間が必要なので…何?イメージチェンジ?」結局チコちゃんが「時間稼ぎ?飽きさせないため」とまとめると「それにする!」という。だがチコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と言われる。

「みんなお祝いに来てるんだからそんな飽きるって事はないと思いますよ」とチコちゃん。
さらに、山崎にも聞くが「お酒のシミが目立たないようにシミ対策!」と答えると「違います」とバッサリ。

〇チコちゃんの答え
⇒結婚式でお色直しをするのは「相手の家に染まるため」

お色直しは日本独自の文化

詳しく教えてくれるのは、ブライダルを研究し続けて25年、名古屋文化短期大学(生活文化科)道前美佐緒准教授。先生もリモートで自宅からで、チコちゃんの番組出演のために花が飾られていた。

先生によると「お色直しは日本独自の文化。日本の結婚式の花嫁衣装はレンタルが一般的だが欧米では購入か手作りが主流。なので欧米の花嫁は着替えをせずに一生に一度の思い出のために一日中同じドレスを着る」という。

「お色直し」の意味

お色直しは「夫の家に染まります」という意味から始まった。
今は自分の好きなものを着るが、昔は夫からもらった着物に着替えた。

お色直しの遍歴

お色直しの起源は、室町時代に遡る。

当時の礼法書(マナー本)「伊勢貞道著:嫁迎嫁入記」に、お色直しの事が詳しく書かれている。
(先生は、その本を読みあげてくれたが…当時の読み方だったので、よくわからなかった)

婚礼は三日三晩行われていた

要するに…
かつて結婚式は丸3日間かけて行われていた。
花嫁は初日と2日目は白装束を着用して花婿と過ごす。
3日目にようやく花嫁の両親に挨拶。ここで初めてお色直しをして嫁入りが認められた。(相手の家に染まったと認定された)

三日三晩かけての結婚式となるとかなり大変。
さらに明治に入るとそれまで大名や将軍たちが行っていた結婚式が商人や農民の家も行うようになった。借金までする家も続出し結婚式は社会問題になる。

明治時代 婚礼が簡素化される

そこで、現在の結婚式と披露宴というスタイル「婚礼の簡素化」を推し進めたのが伊藤博文(初・5・7・10代内閣総理大臣)だった。

明治33年、後の大正天皇の結婚式の際に、誰でも応用できるような新しい結婚式「神前結婚式」を推進した。

ここで三日三晩かけて行った「式三献」を「三々九度」といって一瞬で終えるものとして、披露宴を一日で終えるようにした。

三々九度

大中小3つの杯を使い、交互にお酒を飲み夫婦の契りをかわす儀式。このおかげで三日三晩かけていた結婚式は30分足らずで終わるようになった。

こうしてお色直しも一日で出来るように簡略化される。

昭和34年 ウエディングドレスの登場

さらに昭和34年、花嫁衣装に革命が起きる。
「ウエディングドレス」の登場だ。

明治3年頃からウエディングドレスは輸入されていたものの日本ではまだまだ馴染みのないものだったそれを一躍日本中に広めたのが現在の上皇后 美智子さまだった。

昭和34年、当時の皇太子さまと結婚された時、美智子さまが純白のローブ・デコルテ(ウエディングドレス)を着用し、みんなのあこがれの的になった。

翌年、石原裕次郎・まき子夫妻の結婚式でもウエディングドレスが着用され、世間のあこがれはヒートアップした。

昭和40年ごろ、ウエディングドレスが花嫁衣裳の定番となり、そこに日本独自の文化のお色直しという文化が融合、日本は純白のドレスからカラードレスに着替えるという不思議な国になった。

色々な派生はあれど、花嫁が夫の家の色に染まるために始まったという何ともトラディショナルなお色直し。しかしその背景を知るものは皆無…

最近のお色直し事情

番組では、最近のお色直しを様子を紹介した。

題して
~伝統文化はどこへやら~
お色直しコレクション2020

〇お色直しコレクションNO1
「男女逆転お色直し」
花嫁がタキシード、花婿がウエディングドレスを来て登場。
相手の色に染まる、という意味では合っているのかもしれない。

〇お色直しコレクションNO2
「着ぐるみお色直し」

新郎新婦が、サルとうさぎの着ぐるみを着て登場。

〇お色直しコレクションNO3
「プロジェクションマッピングお色直し」
新郎新婦が立っているところに、いろんな衣装がプロジェクションマッピングで映し出される、というもの。
時代を先取りする最先端プロジェクションマッピングを駆使した何色にでも染まれるお色直し。
およそ10秒間で8着着替えられる。

先生は「自由な時代性を反映していて、それはそれでありですかね」と言っていた。

※6月27日「チコちゃんに叱られる!」参照・抜粋

まとめ

結婚式で着られる衣装は、ここ数年の間に、着物からドレスになり、やがて、着ぐるみや映像になっていくのか…。

日本の伝統や文化は、過去のものとしてやがて消えていく運命なのかもしれないなぁ。

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