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なんでおかずにはパセリが付いているの?

チコちゃんに叱られる

NHKの「チコちゃんにられる!」は、4月に入って、5年目に突入したそうだ。

5年目に入っても、チコちゃんは相変わらず5歳らしい…。

なんでおかずにはパセリが付いているの?

4月2日のゲストは石原さとみ(リモート出演)と井上祐貴。

「料理の盛りつけ方がステキな大人」という事で石原が選ばれる。

チコちゃんに「なんでおかずにはパセリが付いているの?」と聞かれた石原は「消化よくなる的な?デトックス?」と答え、叱られる。

だが、「彩り?パセリだったら色全然劣化しない的な?〇〇○」というと、チコちゃんが「つまんねー奴だな」という(正解したようだ)。

◯チコちゃんの答え
⇒おかずにパセリが付いているのは濃い緑色だから

パセリは西洋野菜

詳しく教えてくるのは、日本洋食協会の会長を務める岩本忠さん。

「パセリは今でこそ様々な料理に添えられているが、そもそも日本に馴染みのある野菜ではなかった」という。

パセリは地中海沿岸などが原産とするせり科の植物。

鮮やかな緑色と独特の香りを持ち、古代ローマやギリシャの時代から薬草や料理用のハーブとして利用されてきた。

日本に入ってきたのは18世紀ごろ。
当時はオランダセリと呼ばれ、長崎の出島に持ち込まれた。
※参考文献(『大和本草』1709年)・(『舶来穀菜要覧』1885年)

明治に入ると西洋野菜として日本各地で栽培が始まる。
当時は西洋料理自体が上流階級の人が中心に食べていて大衆的に食べられるものではなかった。

パセリは、あくまでも西洋料理に使われるもの。
そのため日本人にはあまり普及していなかった。

西洋でパセリは、刻んで使う

ちなみに海外出身者にはどのくらいパセリになじみがあるか聞いてみた
・フランス人女性「パセリが大好きほとんど毎日使う」。
・イギリス人男性「パスタ料理が多い、みじん切りされたパセリをソースに混ぜる」
・フランス出身「肉とか魚の上に小さ目のパセリを上に掛ける」

イタリア出身者に「房で飾っているパセリ」の写真を見せると「イタリアでは飾りとしてはポンと付けない、見かけたことはない」という。

明治時代に書かれた西洋料理の本『西洋料理通(部分)』(1872年)に、当時の西洋料理でのパセリの使われ方が載っていた。

それによるとパセリ「刻む」「細かく切る」「葉を細切りにする」などの使われ方がほとんど。

しかし、現在日本ではパセリは主に茎ごとそえられている。
様々な料理に茎ごと添えるのは日本ぐらい。

なぜ、日本では茎ごと添えるのか

元々はフランス料理の発祥である洋食に付けられていた。
「煉瓦亭の初代オーナー木田元次郎団が広めたと言われている」と先生。

木田元次郎さんと言えば、先週の「とんかつに千切りキャベツが付いているのはなぜ」の回で千切りキャベツを考案したと言われる老舗洋食店の創業者。

先週に引き続き、4代目オーナーの木田浩一郎に話を聞くと「初代がパセリを添えることを考えつきました」という。

カツの付け合わせにキャベツの千切りのアイデアを思いつき、その時には、パセリを乗せてお客様に提供していた。

カツとキャベツの千切りだけだとなんかちょっと間が抜けた気がして、添えてみた所、同じグリーンではあるが濃淡が付いて引き締まる感じがあり、これはいいんじゃないかという事で定番になった。

西洋では刻んで使うのが一般的だが、カツとキャベツに濃い緑色のアクセントを添えるため、ひと房そのままを添えるようになった、ということらしい。

パセリが選ばれた理由

ではなぜパセリが選ばれたのか?

浩一郎さんは「多分、これだけ濃い色の野菜で生で食べられるものはなかった」という。

日本に入ってきた主な西洋野菜を比べてみる。

トマト、レタス、キャベツ、カリフラワー、芽キャベツ、アスパラガス、にんじん、パセリ、さやえんどう。

その中でも確かにパセリは特に濃い色をしている。

また千切りキャベツは日露戦争による人手不足の打開策として調理工程を減らすために考えられたもの。
パセリも同様に調理の手間がかからず、生のまま食べられることが利点。

その後、パセリは他のメニューにも添えられ、洋食文化の広がりとともに日本人の間に定着していったと考えられている。

しかし、飾りとして広がったとはいえ、そう、パセリは皿の上に残されたまま…。

「脇役過ぎますからね、栄養価も高いので青汁飲むくらいのつもりで食べて頂けたらと思います」と浩一郎さんはいう。

パセリに含まれる栄養素

実はパセリに含まれる栄養素は
◯カルシウム
1位 パセリ
2位 モロヘイヤ
3位 しそ

◯カリウム
1位 パセリ
2位 唐辛子
3位 食用ゆり

◯鉄
1位 パセリ
2位 小松菜
3位 枝豆

その他、パセリの栄養素は「β-カロテン」「ビタミンB2」「 ビタミンC」「ビタミンK」「食物繊維」ほか…と、野菜の中でもトップクラス。

さらに香りの元となる「ピネン」という成分には、抗菌作用があり、食中毒や口臭の予防に役立つ。
残してしまうにはもったいない野菜。

そこで、スタッフはパセリ生産者の宮沢諒太さん(静岡県パセリ生産量ナンバー1企業)の元へ。
宮沢さんは「パセリは見栄えよし、歯応えよし、甘みよし、うま味よし、バカ馬なんですよ」という。

そこで、宮沢さん夫婦おススメの絶品パセリ料理を紹介した。

宮沢さん夫婦おススメの絶品パセリ料理

◯パセリの餃子(白菜やキャベツの代わりにパセリを使うだけ)

材料(餃子30個分)
・パセリ100g
・豚ひき肉250g
・塩コショウ 適量
・ニンニク・生姜・ガラスープの素 5g

作り方
パセリ100gをみじん切りにする。
豚ひき肉とよく混ぜ合わせ皮に包む。

パセリの消臭効果によりニンニクのニオイが緩和され食べやすい餃子になる。

食べたスタッフの感想
「チャンと餃子なんだけど食べたことのない餃子。鼻からぬけてく爽快な香り、美味しい!」

◯パセリのステーキ

材料(2人分)
・パセリ 200g
・豚バラ肉 5枚×2
・醤油・酒・みりん・各20g砂糖10g

パセリ(200g)の茎を少しだけ残して細かくちぎり、サッと下茹でする。
豚バラ肉を5枚ほど並べ、塩コショウを適量振ったら、先ほどのパセリを絞りたっぷり乗せて巻く。
(肉巻きにする)
そのままフライパンで焦げ目がつくまでしっかりと焼き、調味料を加える。

食べ応え十分のパセリのステーキ。

食べたスタッフの感想
「口の中が凄いことになっている。ジュワ―って!めちゃくちゃうまいです」
「パセリの汁と肉汁が絡まり合っていい味が出てると思う」(ご主人)

愛ちゃん情報

パセリは栄養価が高い分、摂りすぎると内臓に負担がかかって体調不良を起こす可能性がある。
一日に200g以上は摂らないように注意すること。

ちなみに、添えてあるのは1gあるかないか…らしい。

※以上4月2日NHK「チコちゃんにられる!」より抜粋・参照

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