バイオリンの「ストラディヴァリウス」はなんで高いの?

チコちゃんに叱られる

バイオリンの名器、ストラディヴァリウスは、時に10億円を超える価格で取引される、言わずと知れた超高級楽器…

しかし、なぜ、高いのかというと…

バイオリンのストラディヴァリウスはなんで高いの?

12月18日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」のゲストは杉本哲太と川田裕美。
チコちゃんに「音楽に精通している素敵な大人」と聞かれ岡村は、川田を指名する。

川田はチコちゃん「バイオリンのストラディヴァリウスはなんで高いの?」と聞かれ

「…数がとっても少ないんじゃないかな?」というと「それも一つの理由ですけどね、それだけじゃない」と言われる。

「使われている弦とか木の素材が凄く高いものだから」というと「それも一つの理由なんだけど…」と言われる。

なので「わかった!安くしたら下手な人にも弾かれちゃうから。上手な人にしか引いて欲しくないから!」と答えると「上手な人は必ずしもお金を持ってるとは限らない…」と言われ、結局バイオリンを弾く格好をさせられ…「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られる。

◯チコちゃんの答え
⇒ストラディヴァリウスが高いのは、300年経った今でも再現できないから

ストラディヴァリウスは歴史的にとても貴重な楽器

詳しく教えてくれるのは、ストラディヴァリウスの研究と再現に取り組んでいる、バイオリン職人の堀酉基さん。

そもそもストラディヴァリウスは、イタリアの天才楽器職人、アントニオ・ストラディヴァリが作成した楽器を意味する。

アントニオストラディヴァリは、今からおよそ300年前に活躍した天才楽器職人。
現在のバイオリンのスタイルを確立したとされる。

彼は生涯で1,000以上のバイオリンを作ったとされ、その内今も残っているのは半分の500ほど。

つまり、「ストラディヴァリウス」はそのすべてが、およそ300年前に作られ、戦争や災害などの危機を乗り越え、現在まで受け継がれてきた歴史的にとても貴重な楽器である

ストラディヴァリウスがどれだけ優れているのか聞いてみた

しかし高い理由は単に、古くて貴重というだけでなく、300年前に作られたこの楽器が今なお、超えられないバイオリンの最高傑作であるという事。

どれだけ優れているのかストラディヴァリウスを日頃から弾いているバイオリニストに聞いてみることに…

三浦文彰さん(バイオリニスト)

まず、国際コンクール(ハノーファー国際コンクール)で史上最年少優勝を成し遂げた三浦文彰さんに聞く。

彼は(自分の持っているバイオリンを)「これはアントニオ・ストラディヴァリという人が作った1704年のex.Viotti(えっくすびおってぃ)という名前が付いている。今だと6億~7億ぐらいの値段になるんじゃないか」という。

億単位の価値を持つストラディヴァリウス…やはり他のバイオリンとは違うのか?と聞くと…
「全然違いますね、これ、弾いていてわかる。こういう弾き方をするとこういう音色が鳴るんだ、みたいなちょっと発見が結構あって、今でもまだ可能性を感じる自分もすごい(バイオリンに)教えてもらっている感じがします」と答える。

千住真理子さん(バイオリニスト)

そして、ストラディヴァリウスをおよそ20年にわたり弾いている、バイオリニストの千住真理子さんは…

生き物と、ぬいぐるみの違いほど違う。音を出した瞬間に、なにか楽器の音以上の生き物の声が聞こえてくるような気がして私の心がそのままこの楽器から出てくる」という。

ストラディヴァリウスにはプロのバイオリニストを虜にするほどの魅力があるようだ。

堀さんは「数に限りのある昔の楽器が性能的にも優れているため、結果的に価値が増し高価になっていく。私の知る限り、こんな楽器は他にはないと思いますよ」という。

ストラディヴァリウスは再現ができない…

スタッフが「それなら同じ方法でまた作ったらいいんじゃないですか?」と聞く。すると堀さんは「そう思いますよね、でもできないんです。我々バイオリン職人はいまだに300年前に作られたストラディヴァリウスの再現が出来ていない」という。

アントニオ・ストラディヴァリは詳細な楽器の製法を残していなかった。

堀さんは「なので我々現代の職人は、残された楽器を調査し、その材料や作り方を研究している。
が、いまだにはっきりとした正解がいまだに出ていない。でも世界の研究者はいくつかの特徴的な製法を見つけだしてはいます」という。

世界の研究者が発見したストラディヴァリウスの秘密

一つ目の秘密:素材に使われている木材

通常木の成長は、冬に比べ夏の方が早くその違いは年輪に現れる。

「冬目」と呼ばれる色の濃い部分は、木の密度が高く、「夏目」と呼ばれる白い部分は密度が低い。

この冬目が細くその間隔が一定だとバイオリンの音色は均一で高品質になる。

ストラディヴァリウスの木目は、通常の木材に比べ色の濃い冬目の幅が狭く全体の間隔も均一

ストラディヴァリウスが作られたのは小氷河期と呼ばれる寒い時代。
(小氷河期とは、14世紀(300年前)から続いた地球の寒冷期のこと)

この期間は現代と異なり夏に気温が上がりすぎず、夏と冬の気温差が少なくなった。
そのため季節による成長速度の差も少なく、木材の密度にも差が生まれにくかった。

これによって密度が一定で軽くバイオリンに非常に適した木が、この時代では多く育っていたと考えられている。

「私の知る限り、この木材と全く同じ品質の木を現代で手に入れることは、まず不可能ですね」と堀さん。

二つ目の秘密:板の厚み

ストラディヴァリウスの表板は、(現代で推奨されている3mmという厚みよりかなり薄くて)2mmほどの厚みしかないものが多い。

この薄さでは確かに振動しやすくなり、音色は良くなるが弦の張力に負けて木材が変形してしまうリスクがある。(音色を優先し、バイオリンの表板を薄くしすぎてしまうと弦が引っ張る力に負けて、板が変形したり、最悪の場合、壊れてしまう)

「そのため我々現代の職人も簡単に真似することができてない、驚異的な技術なんです」と堀さん。

このように独自の特徴を持つストラディヴァリウス。
その品質に追いつけるよう多くの職人が日夜研究を重ねている。

堀さんのバイオリン

堀さんは…
「私もストラディヴァリウスの再現を目標としているので、木材は当時のものに近いものを世界中から厳選し、熱処理を施し、約300年という長い年月が生んだ経年変化を再現しようとしている。

また、大学の先生に協力していただき、独自にCTスキャンを行ったりいろいろ模索しながら、最近ようやく完成したのがこのバイオリン。今までで一番ストラディヴァリウスに近づけたんじゃないか、と思いますね」と自分が作ったバイオリンを見せてくれた。

堀さんのバイオリンはどれだけストラディヴァリウスにどれくらい近づけているのかという事で、2種類のバイオリンで聞き比べてもらうことに。

「自信はあります!」という前出のバイオリニストの三浦さんと、「聞いたらすぐわかる」という(幼稚園から小学3年まで弾いていたという)カンニング竹山さん。

そして、制作者の堀さん。「二人とも専門家で耳が肥えてると思うので悩めたら、僕的には成功かなと思う。(自分は)ストラディヴァリウスの音は知っているので当然善聞き分けられるとは思うが、ストラディヴァリウスの音に近づけるために仕事をしているのでわかんない方がいいのか、複雑な心境」という。

3人とも目隠しをしてもらい、検証、どちらの音がストラディヴァリウスかを当てる。

2つのバイオリンの演奏が終わり、三浦さんの第一声は「すごいね、堀さん」だった。それを聞いた堀さんはニヤッとする。

カンニング竹山の感想「正直なこと言うと今、全くわからない。もっとベタに違うかと思っていた」

三浦の感想「ここで聞くと音量(楽器の持っているパワー)は一緒だったね。同じレベルの音量が出ている。…若干、迷ってる」そして「堀さんがストラディヴァリウスのいいところを盛り込んだ楽器なんだなと感じた」ともいう。

結果は3人とも正解だった。

竹山は堀さんのバイオリンをすごい!と言い、値段が気になっていたとも。

堀さんのバイオリンは250万円だそうだ。

竹山は実際、堀さんのバイオリンで曲「情熱大陸」を弾かせてもらい「これ下さい」と言っていた。

※以上12月18日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」より抜粋・参照

まとめ

バイオリンにはほとんど縁がないが、高い、すごい、希少価値がある、と聞いてから改めてストラディヴァリウスの音色を聞くと確かにいい音だった。(堀さんのもよかった、と思う)

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