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乳児ボツリヌス症で乳児死亡!一歳未満にしか発症しない理由とは?

健康

生後6ヶ月の男の子が乳児ボツリヌス症で亡くなった。

これは「はちみつに含まれているボツリヌス菌」が原因だったらしい。

はちみつで死亡する、とはまたびっくりするが一体どういうことなのか?

赤ちゃんにはちみつを食べさせてはいけない!

今年の2月、都内の医療機関から「入院している男の子に神経症状が出ていて、離乳食として蜂蜜を与えられている」と保健所に連絡が入った。

生後6ヶ月になるその男の子は、その後残念ながら3月30日に死亡した。

経緯

・発症する1ヶ月ほど前から離乳食としてはちみつを混ぜたジュースを与えられていた。
・2月16日、咳が出る
・2月20日、痙攣、呼吸不全で緊急搬送。医療機関から保健所に連絡が入る。
・2月28日、「乳児ボツリヌス症」と診断される。
・2月30日、死亡

男の子の便と自宅にあった蜂蜜からボツリヌス菌が検出され、今月7日保健所は乳児の死因は「乳児ボツリヌス菌」と断定した。

蜂蜜とボツリヌス菌の関係

・ボツリヌス菌は土壌や湖沼にいる。
・土壌に生える植物はボツリヌス菌に汚染される
・汚染された植物の花粉をミツバチが運ぶ
・その時ミツバチも汚染されたまま巣に戻ると蜂蜜が汚染される

蜂蜜の容器には、通常「乳幼児に蜂蜜を食べさせないように』という注意書きがあるらしいのだが、お母さんは知らなかったようだ。

ボツリヌス菌と乳幼児の関係

・ボツリヌス菌に汚染された食品を食べても通常は大腸の中にある「正常細菌叢(せいじょうさいきんそう)」によって増殖できない
・「正常細菌叢」は、生まれてから周りにあるさまざまな細菌によりだんだん形成されるもの。
1歳を超えると正常な「正常細菌叢」が形成される

乳幼児の場合

腸内の環境が整っていない(※「正常細菌叢」がまだ形成されていない。)
・乳幼児の口から入ったボツリヌス菌は大腸で増殖。
その毒素によって発症したものを「乳児ボツリヌス症」という。

乳児ボツリヌス症の症状
・潜伏期間が3~30日

初期症状
・便秘
・ミルクをあまり飲まない
・泣き声が弱い
・よだれが多い
・首のすわりが悪い
・元気がない

その後、神経症状が出る

ボツリヌス症の特徴は痙攣や麻痺
・痙攣
・眼球運動の麻痺
・無呼吸

などがあるそうだ。

それにしてもはちみつが原因とは…

今まで例がなかったとはいえ、蜂蜜から菌が出るとは驚きだ。
全ての蜂蜜に「ボツリヌス菌」が入っているとは、思えないが…実際どうなのだろう?

栄養価も高く、料理などで砂糖代わりに使うことも多い。
はちみつは、一時期流行った「酢生姜」にも欠かせない。

大人の腸内環境はある程度整っているとは言え、ちょっと怖い。
やはり少し控えようかなと思ってしまう。

ちなみに大人でもボツリヌス菌の大量摂取や身体が弱っている時などは発症の可能性があるらしい。

ビン詰、 缶詰、容器包装詰め食品、保存食品…
など酸素のない状態になっている食品が原因になることが多いという。

食品に含まれる添加物は、これらの防止の為に入っているのだ。

そして、自己でできる予防は「加熱」。
神経質になりすぎるのもどうかとは思うが、加熱するべきものはちゃんとしたほうがいいだろう。

まとめ

「知らない」という事は恐ろしい…。