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精霊の守り人最終章 第5回「槍舞」バルサがジゴロの魂と闘いログサム王が精霊に?

「精霊の守り人~最終章」は早いものでもう5回だ。

この最終章の、前半の舞台はバルサの故郷カンバル。ここでの目的は、チャグムがカンバル王の協力を得ることだが、それと同時にバルサの育ての親ジグロの「国を守る」という意思を継ぎルイシャ贈りの儀式で戦い、ルイシャを得るまでの物語だった。振り返ってみる…

精霊の守り人~最終章「槍舞」のあらすじ

またまたログサム王は、バルサに難題を押し付ける。

「…山の王を下せなければ、チャグムをその場で殺す。それが出来れば喜んでロタ王国と手を結んで新ヨゴ国の援軍となろう」と言った。

今回は、この前半の肝ともいえる「ルイシャ贈りの儀式」。改めて、この儀式と山の王についてまとめてみた。

山の王との関わり

カンバル王国では数十年に一度、「ルイシャ贈りの儀式」によってルイシャという宝石を山の王から贈られる。豊かな土地に恵まれぬカンバル王国はそのルイシャを他国に売ることによって、多くの穀物を得て、生き長らえてきた国。

ルイシャ贈りの儀式

山の底に降りていくと、最後の扉の前に現れるのが山の王に仕える闇の守り人『ヒョウル』。そのヒョウルと技を見せ合い、最後まで勝ち残った者が最強の武人となり最後の守り人と対することになる。勝つと扉が開かれと、山の王よりルイシャを贈られる。

・「山の王」は誰も見たことは無い
・「ヒョウル」とは何者か…ラルーグは「掟で話せない」という※ラルーグの民は山の王を神とあがめている
・ジグロはヒョウルと闘い勝って、ルイシャをもらったことのある唯一の人物

ログサムが山の王に戦いを挑むのは

ログサムは、国を豊かにしたい。そのためにより多くのルイシャが欲しい。

ガンバル王国は、相手が神というだけで、その神の恵みを待つだけでひもじさに耐えている貧しい国だ。だからそれを変えたいと思って戦いを挑もうとしている。

ルイシャ贈りの儀式でログサム王が消えた!

王と、王の槍やカーム達、チャグムが地下に降りていく。「ルイシャ贈りの儀式」をする場所に出ると、チャグムが「ここはナユグとの結び目だ」という。カンバル王が山の王に声をかけると、突然9人の「ヒョウル」が現れる。※ナユグ=この世(サグ)と重なって存在する異世界のこと

先に出た兵隊はヒョウルの槍一振りで簡単にやっつけられてしまう。「あれはナユグの魔物か?」とバルサが聞く。チャグムは「いや、ここは何て言うか、魂に直接触れてくるような懐かしいような苦しいような我々の心と重なっているようなナユグだ、まるで心の底にいるみたいだ」という。「どういうことだ?」とバルサ。

次にバルサ以外の「王の槍」が「ヒョウル」達と闘う。次々とやられる王の槍たち。見かねたバルサが戦いに加わる。チャグムも加わるが結局やっつけられてしまう。だが、バルサは一人で残ったヒョウルを全部倒してしまった。すると、やられた他の方の槍やチャグムが生き返る?。

最後のヒョウルが現れた。その姿は…ジグロだった。

チャグムによれば、ヒョウルはかつての武人たちだという。「山の精霊と人の魂が重なり合ってここで生きている。」自分たちが祖先と闘っていたのだと気付く王の槍たち。「死人など怖くない、その魔物(ジグロ)を殺せ」とバルサに言うログサム。

迷うバルサ。そしてジグロは殺せないと言うと、ログサムは「自分でジグロ殺す」と戦いを挑む。
だが、やはり、ジグロには敵わず、とどめを刺されそうになった時バルサの槍がそれを阻む。「ジグロにログサムは殺させない。ここでログサムを殺せばジグロの魂は永遠に悲しみをたたえたままだ。そんな事はもう絶対させない。」といい、さらに「よくわかったよ、ジグロが本当に恨んでいたのはこの私だ。私を殺せ、殺してくれ。」という。

二人の戦いが始まる。

バルサが戦っている相手は、ジグロの魂。

この戦いは実に不思議な戦いだった。バルサは、ヒョウルのジグロと闘いながら、ジグロと生きてきた過去の事を思い出していた。ジグロはバルサと離れカンバルに戻りたかったのだが自分(バルサ)がジグロにしがみ付いて、邪魔をした。ジグロが友を殺すたび、自分(バルサ)は”恨まれている、と感じていた”と伝える。

ジグロは「今更どうしろというのだ。お前を育てたことを後悔しろというのか?私はお前に幸せになってなってもらいたかった。」という。そして、バルサのおば(ユーカ)を愛していたと話す。

二人の戦いを見ていたチャグム。その戦いが「槍舞」だと気付いたチャグムは、「これは殺し合いの儀式ではない、弔いの儀式だ。自分の心と精霊の心を重ねるしかない戦いだ。」という。

そして「バルサの心がジグロの心を受け入れなければ勝つことはできない。」と言う。

やがて、ジグロは言う。「私は確かにお前という運命を呪ったかもしれない。ユーカは私を恨んだかもしれない、だが、それでユーカが不幸だったとは言えない。私たちを不幸にするものがあるとするならば、それはお前の心ひとつだ。お前の心ひとつが私たちを幸せにも不幸にする。タンダの元に戻れバルサ。これ以上私を追うな。」
※タンダ=友人(?)だが、実はお互いが好き同士

それを聞いたバルサは、涙ながらも笑顔になり、ジグロを「父さん」と呼ぶ。

ジグロの魂に勝ったバルサだったが、意識を失ってしまう。やがて扉が開く。チャグムや王子が止めるのも聞かずにログサム王はそこに入っていこうとする。

するとそこへまた9人のヒョウルが現れる。中心にいたのはカグロ(ジグロの兄でカームの父で、元の王の槍)だった。ほかの8人はジグロに殺された王の槍たち…そして彼らの槍は一斉にログサム王に向けられる。その時ログサムをかばって、この9本の槍を受けたのは王の息子ラダールだった。槍を受けた王子も気を失う。彼らに向かっていったログサム王は、彼らのまとうオーラのような光に包まれ、消えてしまう。気を失ったバルサと王子も光に包まれるが…やがて正気を取り戻す。

そして、扉の先には、大きなルイシャが置かれているのだった。

これでルイシャ贈りの儀式は終わった。ナユグの存在がわかるチャグムと王子は、ログサム王が精霊になったと理解する。

ルイシャ贈りが終わり、バルサのジグロへ様々な想いが吹っ切れカンバル王国での物語は一件落着(?)のようだ。

第6回「戦下の別れ」あらすじ

次回は後半の物語、舞台はチャグムの国、新ヨゴ国に移る。バルサの働きによりカンバル王国は約束通りロタ王国と手を結ぶことになる。

第6回「戦下の別れ」 
ログサム王が亡くなり、息子のラダールがカンバル王国の新国王となる。ラダールは、バルサとチャグムにロタ王と手を結び、タルシュ帝国と戦うことを誓う。そして、チャグムはバルサに別れを告げ、大軍勢を率いて戦へと旅立つ。その頃、タルシュ帝国との戦いの中、タンダが負傷してしまう。※HPより

予告でオープニングで何度も映し出される「タンダが戦場で刺されるシーン」がそろそろ出てくるのかもしれない。ジグロへしがらみが吹っ切れたバルサは彼の「タンダの元に戻れ!」という言葉と、自分の心に従い、チャグムと離れ、タンダを探しに行く…。第2章に出ていたロタ王ディーン・フジオカ、ナユグがわかるアスラも再び出演する。

ますます楽しみだ。
…それにしても山の王の正体は、まだわからないのが気になる。

あ、12月30日はさすがに休みだ。次回第6回「戦下の別れ」は1月6日放送となる。

なお、「槍舞」の再放送は、2018年1月6日(土)深夜:午前0時10分~1時08分だ。見逃した方はぜひ!