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SNSの「#」がもしかしたら「*」になっていたかもしれない?チコちゃんの話

チコちゃんに叱られる

4月17日のNHK「チコちゃんに叱られる!」の最後の質問は「#」について。
ゲストは松坂桃李と森三中の大島。

SNSで見かけるあの記号「#」(ハッシュタグ)って何?

「世の中に影響を与えるインフルエンサー」という事で回答者に指名されたのは大島。

チコちゃんに「SNSで見かけるあの記号(#)って何?」と聞かれ「一音上げるか下げるかですよね?」と答え「それシャープね!ボーっと生きてんじゃねーよ!」チコちゃんに突っ込まれ、叱られる。

○チコちゃんの答え
⇒SNSで見かけるあの記号「#」は、もともとは重さのポンド

「#」はもともと重さを表わすポンド(lb)のこと

詳しく教えてくれるのは、コンピュータなどに詳しい筑波大学計算科学研究センターの天笠俊之教授。
先生によれば、このマーク【#】は、シャープと呼ぶ人が多いが、コンピュータの世界では『ハッシュ』あるいは『ナンバーサイン』と呼ぶ人もいる、そうだ。

#=Pound(lb)=Libra Pondo

「#」は英語では「Pound(ポンド)」、ラテン語では「Libra Pondo(リブラポンド)」と呼ばれ、16世紀ごろまでは略さずそのまま文字で書いていた。

やがてLibra のLとbに横棒を加えた記号重さのポンドを表わす方法が定着した。
この筆記体の略語がSNSでよく見かけるあの記号へと変わっていき、今では「ハッシュ」と呼ばれている。

その後、重さの記号ハッシュはやがて便利な記号として使われるようになる。

「#」=番号の意味

さらに「#」には、重さの意味の次に「番号の意味がある」という。
電話に付いている「#(シャープ)」は「ナンバーサイン」と呼ばれ、番号を表わしている。

短縮ダイヤルの番号記号

「#」はプッシュ電話のボタンに採用されたことで一気に世に広まった。

プッシュボタンに仲間入りした理由

NTT技術資料館の磯村さんによれば…
家で使っていた回転ダイヤル式の電話がプッシュ式に変わった時、短縮ダイヤルが付いた。

短縮ダイヤルとは「#」記号の後に数字ボタンを押すことによって自分の好きな番号を登録することができた。

・登録方法
例えば10ケタの電話番号を短縮ダイヤルとして登録する場合、最初に「#」を押して、次に好きな二桁の番号を押す。こうすることで、10ケタの番号をすべて押さなくても次からはボタン3つで電話ができる。

さらに、この記号の次に来る二桁の番号を変えることでいくつかの番号を短縮ダイヤルとして登録することができる。

#を使えるようになった事でこういう複雑なことができるようになった。先生の「番号を表わしている」とは、つまり#01=1番目の番号(#は番という意味)だった。

例えば…背番号18は「#18」という事になる。

「#」がハシュタグに使われるきっかけ

「#」が番という意味なら数字がくるのだが、インスタなどで使われている「#」の場合、後にひらがながくる。

「#」がSNSのハシュタグに使われるきっかけとは?

世界で初めて「#」を付けたつぶやきを投稿した人は?

「イベントにバーキャンプについて語る時#を付けて『#barcamp』とするのはどうだろう?」

と、世界で初めて「#」を使い、投稿したのはクリス・メッシーナさん、という人だ。
スタッフがリモートで本人に話を聞いた。

それによると…彼が「#」を使い始めたころはSNSが出来たばかりだった。そこでもっと簡単に人々がSNS上で集まりやすくするために、何かタイトルのようなものが付けられないかと考えたのがきっかけだったとか。

このアイディアのユニークなところは「#」と文字を組み合わせて一つの単語にしたこと。これで格段に検索がしやすくなった。

つまり「bar (スペース)camp」と検索すると「bar」と「camp」どちらかが含まれるすべてが検索されてしまい膨大な量になる。

そこで彼はSNSに投稿する時、本文とは別にタイトルとしてスペースを入れず「barcamp」の頭に「#」を付けて、一つの単語にすることを提案。

こうすることで「bar」でも「camp」でもなく「#barcamp」という一つの単語だけを検索できるようになった。

例えば「チコちゃん かわいい」と検索すると「チコちゃん」と「かわいい」のどちらかが含まれる膨大な量の書き込みが出てくる。
「うちの猫はかわいい」
「チコちゃんはチャーハンが好き」
も検索されてしまう。

だが、「#チコちゃんかわいい」で検索すると「チコちゃんかわいい」だけを検索できる。

なぜこの記号だったのか?

クリスさんによれば「スマホと言えば電話と一緒で『#』か『*(アスタリスク)』しかない。『#』はコンピュータープログラムでも番号記号として使っていたからなんとなく選んだ。自分でも世界中に広がるなんて当時は思ってなかった」」のこと。

「#」を付けることで共通の話題を持った人を見つけやすくなるという便利さに気付いたSNSユーザーによって、すぐに世界中に広がっていった。

まとめ

先生は「もし最初に使った人がアスタリスクを使っていれば今頃は『*』になっていたかもしれない」と言っていた。

なるほど、そうだったかも…そう考えると今後「*」も何かの形で利用される可能性ありかな?

※4月17日 NHK「チコちゃんに叱られる!」参考・参照

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