なんで平熱は36℃ぐらいなの?

チコちゃんに叱られる

なんで平熱は36℃ぐらいなの?

1月15日のNHK「チコちゃんに叱られる!」のゲストは安藤サクラと松丸亮吾。
「熱い男ってだあれ?」という事で松丸が選ばれる。

チコちゃんは「なんで平熱は36℃ぐらいなの?」聞く。
松丸は過去に一度気になって平熱について調べたことがあるが、なんで36℃くらいかは調べなかったと残念がる。

結局考えた末の松丸の答えは「気温が高い時にからだのタンパク質を守るため」だったが、叱られた。

◯チコちゃんの答え
⇒平熱が36℃くらいなのは、それが一番省エネで動けるから

平熱が36℃ぐらい、の明確な答えは見つかっていない、が…

詳しく教えてくれるのは、体温について研究している名古屋大学大学院医学系研究科中村和弘教授。

先生は「この質問は宇宙の起源を探るのと同じくらい難しい。地球に生命が誕生して約35億年、実はまだ明確な答えは見つかっていない」という。

が、その謎を解く、手掛かりがわかってきた。

その手掛かりとは?

動物には、
・周りの温度によって体温が変化する変温動物(は虫類など)
・一定の体温を保つ恒温動物(哺乳類・鳥類など)
がいる。

変温動物は日光を浴びて体温を上げたり、逆に水に浸かって体温を下げたりする。
恒温動物は自ら体温を一定保つことができる。人間以外の哺乳類の平熱も常に37度前後を保っている。

例)コアラ約36℃、ハムスター約37℃、ゴリラ約37℃、犬約38℃。

哺乳類は体温を一定に保つ機能を獲得した

哺乳類は、は虫類からの進化の過程で、体温を一定に保つ機能を獲得したと考えられている。

哺乳類が進化したのはおよそ2億年前。
その進化の過程で最も重要なポイントは肺の機能の上昇だった。

肺は毛細血管から酸素をとりこんでいるが、は虫類の肺は毛細血管が少なく、吸い込んだ酸素をとりこむ表面積も小さいため、とりこめる酸素の量が少なくなっている。

一方ここから進化した哺乳類の肺は、肺胞と呼ばれる酸素を取り込むための器官が出来たことにより、毛細血管が増え、吸い込んだ酸素をとりこむ表面積も大きくなり、取り込める酸素の量が格段に増えた。

そうすると体の中の酸素が増えて、体の中で作ることができるエネルギーも飛躍的に増えるのでスタミナが大きくなる、

爬虫類と哺乳類が酸素を作ることができるエネルギーの量を比べてみるとその差は10倍。

このようにエネルギー量が増えると環境の温度の影響を受けずに、体温をある程度の暖かさに保つことができるようになった

これにより哺乳類は寒いところでも熱いところでも地球上の様々んところで生きていけるようになった。

さらにエネルギー量が増えたことで、より活発に動けるようになり、生存競争でも有利になった。

スタッフが「それならば肺の能力をもっと高め、酸素量を増やしてエネルギーをたくさん作れるようになれば哺乳類はもっと進化できるという事ですか?」と先生に聞くと「そんな単純な話しではない」と言われる。

エネルギーと食物と36℃

エネルギーをもっとたくさん作るためには、それだけ多くの食物をとる必要がある。

つまり、体温が高すぎると多くの時間を食べるために費やさなければならなくなる。

従ってエネルギーと作る能力を高める過程で体温は上昇するが、無限に上昇することはなく、適度なところ、平熱36℃~37℃くらいというわけだ。

つまり、哺乳類が地球上の様々な場所において、できるだけ多くのエネルギーを作りつつも、最も省エネで動くことができる体温が36~37℃くらいだった、ということだ。

体温には重要な働きがある

さらに体温には、コロナのような感染が起こった時には、免疫系に働き、重要な働きを果たす。

感染時に起こる発熱にはウイルスなどの病原体が増殖しやすい37℃よりも体温を上昇させて、その増殖を抑える、という働きがある。

また多くの免疫細胞が37~40℃くらいで活発に働く

つまり発熱し体温を上げる事で、ウイルスを倒す働きを助けている。

「それなら常に体温が高い方がウイルスから体を守れるのではないか?」とスタッフが聞くと
先生は「それでは体が保ちません」という。

熱が出る時身体がだるくなる。
それは、体温を上げるために、大量のエネルギーを作ることで体が疲れるからだ。

なので通常は36℃くらいに保ち、感染時に一時的に体温をあげ、病原体から体を守るというのが最も効率がいい、という事だ。

平熱は人種や筋肉量によっても違うらしい

ちなみに、平熱は人種や筋肉量によっても違う。

日本人の平熱より高い外国人

…という事で外国の方々の体温を測ってみると

・アメリカ出身 37.4℃
・南アフリカ 36.9℃
・ルーマニア 37.4℃
・チリ 37.1℃
・ベネズエラ 37.2℃

日本人の平熱より高いという結果になった。

いわゆる欧米人は筋肉量が多く、体内の熱の生産量が大きいので体温が高い傾向になる。

日本人でもボディビルダーの方々も…

筋肉量が多いと高いという事は、日本人でもボディビルダーの方々は、平熱が高いのか調べてみると…

ボディビルダーの1人が測ると「37.2℃」だった。(これが)通常通りだという。
さらに他のボディビルダー2人も測ってみると、とも37℃台だった。

(マッチョの皆さんは本当に平熱が高いようだ)

※以上1月15日放送NHK「チコちゃんに叱られる!より参照・抜粋

まとめ その他の疑問

平熱は筋肉量によっても違う、というのは勉強になった。

ただ…
新型コロナに感染しているかどうかの判断基準となるのが「体温が37.5℃」だったはず。

平熱が37.2℃の人は、ちょっと運動しただけでもすぐに37.5℃になるだろう。
この場合、感染しているかどうかの判断が難しくなる、と思うのだが…。

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