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仮面ライダーがバイクに乗っていたのはカミナリ族の影響だった?

チコちゃんに叱られる

カミナリ族がいなければ、仮面ライダーはバイクに乗っていなかったかもしれない?

仮面ライダーがバイクに乗っているのはなぜ?

チコちゃんが「この中(岡村隆史とゲストの内田恭子と大竹まこと)で一番、今でもヒーローにあこがれているピュアな大人ってだあれ?」と聞くと大竹が「岡村だろう…俺ヒ―ロ―なんかに憧れたことないもん」といい岡村に決定!。

チコちゃんに「仮面ライダーはバイクに乗っている…なんで?」と聞かれた岡村は「あの~これはですね…いろんなしがらみがありまして…あの~4輪が…バイク、危ない!乗ったらあかんという運動が起きた…」と、しどろもどろな言い方をした。すると大竹に「岡村、お前なに言いたいんだ?」と突っ込まれる。結局チコちゃんにも「岡村!ボーっと生きてんじゃねーよ!」と言われてしまった。

〇チコちゃんの答え
⇒仮面ライダーがバイクに乗っているのはちょい悪に見せたかったから

石ノ森先生が描きたかったヒーローとは

詳しく教えてくれるのは…仮面ライダーの生みの親、石ノ森章太郎のアシスタントを長年務めた石森プロ(オリジナルスーパーバイザー)早瀬マサトさん。

「仮面ライダーは1971年から放映が開始された。もちろんその頃から仮面ライダーはバイクに乗っていた。これは生みの親である石ノ森先生のある思いから生まれてきている」という。

仮面ライダーの父、石ノ森章太郎は、サイボーグ009や人造人間キカイダーなど数多くの人気作品を手掛けた日本漫画界のレジェンド。
そんな石ノ森が仮面ライダーに求めたもの…「それは陰なんです」と早瀬さんは言い切る。

陰とはいったいなに?

NHKには、石ノ森が仮面ライダーと陰について語った貴重なインタビューが残されていた。(1993年4月8日「疾走するヒーローメーカー石ノ森章太郎の世界1」より)

「世の中が段々景気が良くなってきたでしょ?あのころ。
それでね、都会なんかから全く暗闇が無くなっていたわけですよね。
キレイキレイになりすぎた世の中でちょっと毒のある、と言いますかね。
暗闇を取り出して、そこから暗くても正義を守るヒーローが誕生しうるんだ、そういう可能性みたいなものをね、併せて考えたわけね。」

石ノ森は仮面ライダーに暗闇から生まれた陰のあるヒーローとしての姿を求めた。

事実、仮面ライダーは悪の組織から望まぬ改造手術を受けて誕生したヒーローだ。そんな自身の境遇に対する葛藤も描かれている。

早瀬さんは「つまり、仮面ライダーにおいて石ノ森先生が描きたかったヒーローというのは、ただ強くて正しいだけのヒーローじゃなくて、心に影を持ちそれと闘いながら正義を守るという全く新しいヒーロー像だったのです。」と話す。

陰とバイクの関係

スタッフが「その陰とバイクはどう関係してくるのか」と尋ねると「それには当時の社会情勢が大きく影響している」と早瀬さんが答える。

仮面ライダーに影響を与えた社会情勢…それはカミナリ族だった。

カミナリ族とは

仮面ライダーが誕生した当時、世間ではカミナリ族と呼ばれるバイクに乗る若者たちが社会問題になっていた。

集団でバイクに乗り、雷のような大きな騒音を起こしていたため、当時はバイク=ちょい悪という言ってしまえば、世間から外れたアウトローのようなイメージがあった。

「時代背景だけを考えると正義のヒーローがバイクに乗るという事はあまり好れることではなかったという風に思われます。しかし石ノ森先生はあえて仮面ライダーはアウトローなイメージのあるバイクに乗せることで『陰を抱えた存在』である、という事を強調したかったんだと思いますね」と早瀬さん。

あのバイクは仮面ライダーの内側に陰がある悪から生まれたことを強調するアイコンとして生まれた。

そんな仮面ライダーのオープニングでは、陰を抱えたヒーローというイメージを印象づけるため終始バイク運転している映像が使われていた。

仮面ライダーのモチーフはバッタ

そして、仮面ライダーには、見た目にも一つ大きな特徴がある。
仮面ライダーの見た目は何をモチーフに作られているのか、とスタッフが訪ねた。

「実はあれはバッタなんです。」と早瀬さん。

そう仮面ライダーのモチーフはバッタ。
そこにも実は石ノ森先生のある信念がある、という。

実は仮面ライダーが現在のデザインに至るまでには、石ノ森により多くの案が生み出された。

先生はデザインに陰の要素を感じさせるためにどくろをモデルにしたデザインとかも書いている。
しかし、そのデザインは不気味すぎる、子供が怖がるなどと周囲から反発を受け却下されてしまう。

放送?(構想)が迫る中、代わりのデザインを作らなければならなくなり、少しでもデザインの参考になるようにと石ノ森の元には様々な資料が届けられる。

その資料の中に昆虫図鑑があり、石ノ森はその中に載っているバッタに非常に興味を引かれ、「バッタもこれだけアップになると迫力があるな」と、言って描いたという仮面ライダ―の初期のデザイン画を早瀬は見せてくれた。

「石ノ森先生が目指したどくろのにも近い非常にダークな雰囲気を持ったこのデザインが描かれた。最終的に先生は当時5歳だった自分の息子にその絵を見せた。その子はこのデザインを気に入りこれならいけると選んだんです」という。

懸念していた子供が怖がるという点も解消され晴れてバッタがモチーフの仮面ライダーが誕生した。

バッタがモチーフになった事で仮面ライダーは大自然をつかさどるヒーローとして、ベルトの風車に風を受けて変身するというアイディアが生まれた。これによって風を受けるアイテムとしてバイクは仮面ライダーにとって欠かせないものになった。

こうして仮面ライダーがバイクに乗るという伝統は、およそ50年経った今でも脈々と受け継がれている。

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