ネットで既製品の浴衣を購入する場合、浴衣のサイズも「S・M・L…」と洋服のサイズと同じように書いてあるので、同じサイズを選んでもよさそうな気がする。
だが実際のサイズ表をみると、メーカーによって、Sサイズでも、数センチの差があり、それによっては、Aメーカーの浴衣ならSサイズなのにBメーカーではでMサイズ、という事もありうるのだ。
なので実際ネットで人気のあるメーカーの商品を選んだ場合、自分のサイズはどうなのか、調べてみた。
浴衣の自分のサイズの選び方
初めて浴衣を着る人が選びそうな5点セットで、なんと1万円もしない、という「男着物の加藤商店」の人気商品。
これで自分に合う浴衣サイズを選ぼうと思う。
加藤商店の5点セットとは
メンズ浴衣を検索すると「男着物の加藤商店」は結構出てくる、有名な店のようだ。
HPを見ると、男性用の着物に関するコンテンツが多く、見やすく、わかりやすい。
値段もピンキリだから、予算も立てやすい。
そんな中でAmazonで人気があるのがこの5点セット、というわけだ。
・浴衣…綿88% 麻12%
・角帯…綿100%
・腰ひも…ポリエステル100%
・下駄…台部分は桐、鼻緒部分はポリエステル
(26.5cm位まで対応)
・「男浴衣を粋に着こなすガイドブック」
加藤商店オリジナルのガイドブック。着方や手入れ方法、着崩れ対処法、粋な着こなし方をご紹介している。
値段の割には、浴衣は綿と麻だし、角帯も綿なら、文句はない。
下駄も桐、鼻緒がポリエステルなのは残念だが、この値段なら贅沢は言えない。
ガイドブックは、おまけと考えていいだろう。この店ならではの親切心を感じる。
加藤商店の5点セットのサイズ表
一応、表にしてみた。
【 浴衣サイズ 】
(cm) | 身長 | 腰回り | 身丈 | 袖丈 | 裄 | 前巾 | 後幅 |
Sサイズ | 155cm~165cm | 91㎝まで | 135 | 50 | 68 | 25 | 30 |
Mサイズ | 160cm~172cm | 93㎝まで | 140 | 50 | 70 | 25 | 31 |
Lサイズ | 170cm~177cm | 97㎝まで | 145 | 50 | 72 | 25 | 32 |
LLサイズ | 175cm~182cm | 100㎝まで | 150 | 50 | 73 | 26 | 33 |
例)細身の170cm位の方はMサイズ、体格のがっしりした175cm位の方であればLLサイズ。 ※男着物の加藤商店 参照 |
サイズごとの身長の幅は10㎝、12㎝、17㎝…と増えているのがポイントだ。
これは背が高くなるほど選択肢も増える、と言える。結果、身長以外の要素でより細かくサイズを選べる、という事だ。なるほど、親切だ。
自分のサイズと比べてみると…
私の場合、
・身長…170㎝
・腰囲(ヒップ)…93㎝
・裄…71㎝
だった。
(腰囲と裄はカミさんに測ってもらった)
身長
これで見る限り「Sサイズ」か「Mサイズ」という事になる。
身丈
「自分の身長から26~30㎝引いた長さ」からいくと140㎝…「Mサイズ」となる。
腰囲(ヒップ)
93㎝なので…「Mサイズ」
裄
71㎝なら「Lサイズ」だが、上の3つの項目でMサイズを示している以上、1㎝の差は、あってないようなもの…
結論…この浴衣は「Mサイズ」を選んでも問題は無さそうだ。
まとめ
正直に言うと、前の「京都きもの町」さんと比べると、私のサイズでは、こっちの方が、選びやすかった。(「腰囲」でちょっと迷った)
https://www.takumi-inv.com/kyoutokimonomati
違いは何か…と言うと最終的にはその店の「仕立てかた」だと思う。
これは、無理やりな表現だが洋服で言うところのデザインの違い、という事になるだろう。
(※なので「袖丈」「前巾」「後巾」の数字は、比べてもあまり意味がないのではないかと思う)
両店のサイズの大きな違いは(私が迷った)「腰囲」だ。いずれも7、8㎝の差がある。
これはあくまでも想像だが「京都きもの町」さんの方は「腰囲」に余裕を持たせて作っているようだ。
なので、たぶん「京都きもの町」さんの商品は、太めの方なら、選びやすいはずだ。
…ということで、私は、結果的には同じどちらの店でも「Mサイズ」を選んだ。
“なんだ、結局Mサイズか。洋服とあまり変わりないじゃないか”、と言われればそれまでだが…。