段ボールの「段」や「ボール」の意外な由来とは?

段ボール

身近にある「段ボール」。
どこにでもあり、手軽に手に入り、かなり便利なもの、というイメージがある。

だが、形が丸いわけでもないのに名前が「段ボール」。
この名前の由来、ご存じだろうか?

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2月7日の「チコちゃんに叱られる!」
ゲストは初登場の草笛光子と、2回目の登場で当てる気満々の滝藤賢一。
最初の問題は「段ボール」について。

段ボールの『段』ってなあに?

「片付け上手なステキな大人」という事で指名されたのは草笛。

チコちゃんに「段ボールの『段』ってなあに?」と聞かれる。

草笛は「あれ(箱)を積んでいくと段になちゃう?」と答えるが「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と言われる。

叱られたことにピンとこない草笛は「なあに?」と岡村に聞く。
岡村は「チコちゃんに、(草笛さんが)今ちょっと叱られました」と教える。「でも面白かったです」とフォローする。

〇チコちゃんの答え
⇒段ボールの段は井上さんが段々だと思ったから「段」

ボール紙で作られているので段ボール

詳しく教えてくれるのは…
段ボールを作っているメーカーの広報部長後藤光行さん。

そもそもボール紙のボールって何?

「そもそも段ボールの『ボール』って何だかご存知ですか?」と聞かれるスタッフ。ボール紙は知っているが「ボール」の意味は知らない、と答える。

・段ボールは基本的に厚い紙3枚で出来ている(平らな厚紙2枚で波型の厚紙を挟んでいる)。
・一枚の厚紙は「板のように厚くて丈夫な紙」という意味で、英語では「ペーパーボード」(paperboard)と呼ばれている。

明治時代、日本に伝わったころに(ペーパーボードの)「ボード」の発音が、日本人には「ボール」と聞こえてしまったために、この厚紙の事を「ボール紙」と呼ぶようになった

段ボールは「トラス構造」なので強い

段ボールは、ボール紙で「トラス構造」を作っているので非常に丈夫で強い。

段ボールの断面を真横から見ると三角形が連続している。
この三角形の連なりを「トラス構造」と呼び構造物がとても頑丈になる。

例えば紙を四角形と三角形にして、丈夫さを比較してみると四角形は指で押すと簡単に変形するが三角形は変形しずらい

同じ材質でも三角形にすると頑丈になるので、トラス構造は東京タワーや東京スカイツリー陸橋などにも使われている。

なまこ紙

トラス構造をした紙は外からの衝撃に強い。
そこで波型と一枚のボール紙を張り合わせたものが、1870年代からアメリカでガラス製品などの包装に使われ始め、日本では明治時代「なまこ紙」と呼ばれていた。(形状がなまこに似ていることからなまこ紙になったのではないか、と言われている)

なまこ紙から段ボールへ

段ボールを作っているメーカー創業者井上貞治郎は「なまこ紙」と呼ばれていたものを段ボールと名付けた、と後藤さんはいう。

スタッフが「なんで『段』なんですか?」と聞くと後藤さんは「段々だからですね」という答えた。

日本の段ボールと呼ばれた「井上貞治郎」。
彼の人生は波乱万丈で、ドラマ化されたほど(主演:森繁久彌「きんとま一代」1963年)だという。

井上貞治郎とは

1881年(明治14年)兵庫県姫路市に生まれる。
小学校卒業後神戸に奉公に出る。

が奉公先の商家での仕事は長続きせず、仕事(散髪屋やパン屋など)を転々とする。
転職は14年間で30数回、その間住まいも転々とし満州にまで及んだが、どの仕事も失敗、長い流浪の日々を経て帰国。

28歳になった井上は「このままではいけない」と占い師の元を訪ねる。
占い師(役:担当プロデュ―サー)は「紙じゃ~、紙の仕事は立て板に水じゃ~」という。

紙の仕事…彼が目を付けたのはまだ国産のものがなかったなまこ紙。明治時代に使われていた外国製のなまこ紙は非常に高価で、日本ではあまり普及しなかった。

井上は“いいなまこ紙が出来れば、絶対に売れる!”と睨んで独学で包装紙造りを始めた。

なまこ紙を作るオリジナルの製造機を作り、何度も試作品を作った。しかし波が均等にならず凸凹になってしまう。波型になってもすぐぺしゃんこになってしまう。

悪戦苦闘は続いた。

ようやくたどり着いたのはボール紙を湿らせ。それを七輪の熱であぶりながら型を付けるという方法。

こうしてついに日本で初めて良質ななまこ紙が完成。
井上は、これを売ろうとする時に今までと全く違った製品だと印象付けるために違う名前を考えた。

「波型詞紙」「弾力紙」など色々考えた末、段々という事で「段ボール」と名付けた。

国産段ボール箱は飛ぶように売れた

国産初の段ボールはすぐに評判になり、やがて香水の便を入れる箱を作って欲しいという依頼が舞い込み段ボールづくりが始まる。

外国では1890年代には、すでにあった段ボール箱。井上は、ボール紙を両面に貼り見よう見まねで完成させ、これが大評判となり国産段ボール箱は飛ぶように売れた。

こうして段ボール箱は全国に普及し、井上の会社は段ボールの製造販売日本一、全世界に工場を100以上も持つ会社へと成長した。

まとめ

この問題を滝藤が正解した。
「つまんねー奴だなぁ~」というチコちゃん。

すかさず、いつものように「正解されて悔しい」チコちゃんから、漢字の書き問題が出される。

問題は「いす」。
(答えは「椅子」)

正解したのは草笛だけだった。

※2月7日放送 NHK「チコちゃんに叱られる!」参照・抜粋

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